ポーラー・エクスプレス : 新作映画評論

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ポーラー・エクスプレス

劇場公開日 2004年11月27日
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ポーラー・エクスプレス 11月27日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

「トム・ハンクス有効利用」のやりすぎでは…

画像(C)2004 Warner Bros. Ent.
All Rights Reserved

原作は、たった10数ページのシンプルな絵本。美しく、静謐な雰囲気が魅力のクリスマス・ファンタジーだ。ゼメキス監督が目指したのは、原作のイメージから観客を映像でしか体験できない旅に連れだし、ワクワクする冒険と心の動きを経て、原作と同じ余韻で包み込むこと。そして監督のサービス精神は、ときに暴走機関車のよう。スリルに満ちた派手なアクションやミュージカル場面に力が入りまくりなのには笑ってしまった。原作ファンには「脱線」と写るかもしれないが、これでこそゼメキス印の娯楽映画! 情感豊かな場面との、緩急のつけかたもいい。「動く(いや走る?)絵本」としての醍醐味満載だ。

ただし「絵」が中途半端にリアルなぶん、特に人物の不自然さが際だってしまったのは残念。そして、それ以上に気になったのが「トム・ハンクス有効利用」のやりすぎである。彼の表情をキャプチャーし、主人公の子供を含めた5役のキャラに注入。子供以外は声もハンクスだ。これが問題。彼の声が特徴ありすぎなだけに、作り手の思惑が見えてしまう。「信じる」ことがテーマだというのに、ハンクスのやりすぎが観客の「信じる力」を止めてしまうのだ。子供の表情を大人がやる必要があったのかも、激しく疑問なのだ。

若林ゆり

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(C)2004 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

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