十二人の怒れる男

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劇場公開日:

解説

ニューヨークの裁判所。18歳の不良少年が実父殺害の容疑で裁かれようとしていた。12人の陪審員たちは評決の投票をするが、ただひとり陪審員8番だけが無罪を主張し、改めて審議が行なわれることに。それでなくても疲れきっていた11人は苛立つが、8番の説得によって次々と無罪に転じていく。はたして審議の行方は? レジナルド・ローズ脚本のテレビドラマを映画化。シドニー・ルメットがこの作品で映画初監督を飾った。

1957年製作/96分/G/アメリカ
原題:12 Angry Men
劇場公開日:1959年

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 ゴールデングローブ賞(1958年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ヘンリー・フォンダ
最優秀助演男優賞 リー・J・コッブ
最優秀監督賞 シドニー・ルメット
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

4.0これが会話劇金字塔か

2024年4月22日
Androidアプリから投稿

音声だけでも楽しめそう。昨今の3時間映画に辟易してたので、1.5時間尺にも大好感。
弁護士やる気なさすぎの背景ありきだけど、面白かった。

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maku1

5.0『十二人の怒れる男』 この映画は1957年のモノクロ映画で、監督シ...

2024年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

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ジャスミンティー

4.0証人の記憶の不確かさと、感情が判断に及ぼす影響

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

被告は有罪だと結論ありきの主張をする人や、憶測で意見する人が多い中、最初に無罪を主張した陪審員8番は、検証を通じて論理的かつ公平な主張を行う。まさに刑事裁判の原則である「疑わしきは罰せず」を体現している。議論とは本来こうあるのが理想なのだろうが、現実は中々そうはいかないのが、陪審員達の議論を通じて描かれている。

印象的なのは、証人の記憶の不確かさと、物事の判断に感情が及ぼす影響の大きさだ。陪審員8番による検証によって、裁判で出た証言と検証結果の矛盾が証明されてしまった。証人の2人が被告の少年を元々知っていたのかは分からない。しかしわざわざ被告が不利になる証言をするところから、被告の少年の素行の悪さを元々知っていたために、悪感情を持っていたのではないかと思う。その結果、不確かな記憶にもかかわらず、自分の感情に合致するように記憶が捻じ曲げられた印象を受けた。また、有罪を支持する陪審員達も、その主張の根底にあるのが、被告の少年が不良なために悪感情があることだ。人間が理屈よりも感情を優先し判断を下す生き物だということがよく分かる。

ストーリーの構成は、安易に犯人が判明したり、変に感動を狙うようなラストでないところが、リアリティがあり良かった。

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根岸 圭一

5.0いつ観ても、何度観ても、恐ろしく面白い

2024年4月2日
PCから投稿

制約の中出来上がった物語
だから余分な仕掛けはない。

少年は父親殺しで裁かれる。
12人の陪審員の評決次第では死刑となる。
人種差別、育った環境への差別、
暑い、早く帰りたい、個人的な気分、
そんな理由で「有罪」は決まっていた。

ただ、ひとりを除いては…

11対1と圧倒的不利な状況。
狭い室内での激論を交わす。
ひとり、またひとり、無罪に変わる。
それが心をグイグイ引きつける。

それぞれの名前は知らなくていい。
それぞれの身の上話はほとんど無い。
評決が出れば二度と会わない男たち。
終わりは何とも言えない気持ちになる。

実にシンプル

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星組
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