劇場公開日 2006年5月13日

「★ ピンクの豹」ピンクパンサー みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5★ ピンクの豹

2016年2月25日
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持ち前のユーモアと味わい深い存在感でスティーヴ・マーティンは贔屓にしているコメディ俳優のひとりだが、最初からピーター・セラーズの当たり役だったクルーゾー警部のイメージではなかった。
このリメイクは、ゲストの顔ぶれがゴージャスなだけの醜い失敗作だったと言えよう。
本人はいたって大マジメでも知らず知らずのうちに周囲の人間を大混乱の渦へと巻き込んでいく笑いの破壊神、これこそがクルーゾーの真骨頂なのです。
今ならクルーゾー役はベン・スティラーあたりがいいんじゃないかなと思う。
とぼけた味わいの中にも、ギラついた野性味が感じられるし、何よりも笑いの軸にブレがない。
ついでにクルーゾーとは毎回、破壊の限りを尽くすようなカンフーバトルを繰り広げる使用人のケイトーも是非、復活させて欲しい。
このお約束のギャグを見ないと何だか気が済まないからね。

みつまる。