パプリカ : 新作映画評論

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パプリカ

劇場公開日 2006年11月25日
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パプリカ 11月25日よりテアトル新宿ほかにてロードショー

大胆に「変身美少女ヒロインもの」として換骨奪胎

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いやぁとにかく面白いのだ。

主題は「夢と現実」「妄想」、あるいは「映画愛」といった、くりかえし今敏が扱ってきたもの。とりわけ「千年女優」「妄想代理人」の二番煎じと断じられそうなものでもあるが、そんなの軽く吹き飛ばすほどのサービス精神。いっそ集大成と呼べと言わんばかりに、トレードマークの「徹底したリアリズム」を少し後退させてまで、ケレンだらけの圧倒的なスピード感で一気に観せる。いやはや、そのテクニックはたいしたものだ。

筒井康隆の原作にある「夢をモニターする」というアイデアは15年前の発表時こそ斬新であったが、今にしてみると少々使い古された感もある。元来ツツイスト=筒井信者であるという今敏は、有機物無機物ゴタマゼにパレードする祝祭的な悪夢の光景とか、ナンセンスな七五調の言葉遊びなど原作者へのオマージュをちりばめつつ、いっそ大胆に「変身美少女ヒロインもの」として換骨奪胎しきったのがいい。すべての登場人物を陰と陽、対になるように明確に関連づけながら、「女性的なるもの」の勝利へ収束する……という構成も明確。イメージ自体は制御不能な混沌にあふれていても、理知的かつシンプルな印象を与えるのはそのためだろう。

ミルクマン斉籐

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ABOUT THE MOVIE

  • パプリカ 画像1
  • パプリカ
  • 「時をかける少女」の筒井康隆による同名SF小説を「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」のアニメーション監督今敏が映画化。表の顔は精神医療研究所に勤めるセラピー機器の研究者、裏の顔は“パプリカ”というコードネームを持つセラピスト千葉敦子は他人の夢をスキャンすることが出来るというセラピー機器“DCミニ”を使い、日々患者の迷える心をケアしていた。だがある日、その“DCミニ”が何者かによって盗まれてしまう……。
  • 監督:
    今敏
    脚本:
    水上清資今敏
    原作:
    筒井康隆
    音楽:
    平沢進
    キャラクターデザイン:
    安藤雅司
    出演:
    林原めぐみ古谷徹堀勝之祐山寺宏一大塚明夫江守徹
    製作国:
    2006年日本映画
    上映時間:
    1時間30分
    配給:
    ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 11月25日よりテアトル新宿ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

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