陰陽師 : 新作映画評論

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新作映画評論

陰陽師 陰陽師

陰陽師

10月6日より、日劇東宝ほか東宝洋画系にてロードショー

他の日本映画とは一線を画す、ノーブルなおかしみ

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陰陽師とは、例えば、「陰陽道叢書全四巻」(名著出版)とは言いませんが、荒俣宏著「陰陽師ロード」(平凡社)を読めばわかるように、本来は、闇の力を自在に操るダークな存在です。しかし今では、岡野玲子の漫画のお陰で、神秘的でさっぱり系美男子の晴明像が世に広まりました。

もちろんその線で、今回の野村萬斎の晴明役があるのですが、これがまあ、意外でもなく、ぴったりなのです。稲垣吾郎的な自意識がまるでない。萬斎という人は、フラットで晴れやかなバカの役を実にエレガントに演じる狂言師なのですが(彼の「千切木」の太郎役など最高です)、闇とか呪いとかアレコレ言うわりに、それは明るい晴明さまでして、その天性の朗らかさに、まず惹きつけられてしまいます。

もっとも、映画自体は唯の学芸会です。安っぽいCG、スカスカの平安京、ユルユルのアクション……。まあ、これぞ滝田監督と、強弁してもいいのですが、この学芸会に大人料金は払いたくないかもしれません。ただ、萬斎はじめ、真田広之、伊藤英明と、男子が実にいい。彼らの嫌味のない素直な演技には、本人自体が笑っているようなノーブルなおかしみがあって、ウザくて貧乏くさい今時の日本映画とは一線を画しているのです。

(日下部行洋)

(C) 2001 「陰陽師」製作委員会 東北新社 TBS 電通 角川書店 東宝

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ABOUT THE MOVIE

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  • 陰陽師
  • 夢枕獏の同名連作に出てくる逸話を使って、オリジナルストーリーを展開。晴明のライバルである悪の陰陽師、導尊役は真田広之。晴明の親友、源博雅役は「ブリスター」の伊藤英明。式神役で元SPEEDの今井絵里子、正体不明の謎の女役で小泉今日子が共演。 監督は「秘密」の滝田洋二郎。同作のスタッフ、撮影の栢野直樹、照明の長田達也、編集の冨田功が再集合。美術は「サトラレ」の部谷京子、音楽は「不夜城」の梅林茂。
  • 監督:
    滝田洋二郎
    原作:
    夢枕獏
    共同脚本:
    夢枕獏
    共同脚本:
    福田靖、江良至
    キービジュアル:
    天野喜孝
    コンセプト:
    天野喜孝
    デザイン:
    天野喜孝
    出演:
    野村萬斎、伊藤英明、真田広之、小泉今日子、今井絵里子
    製作国:
    2001年日本映画
    上映時間:
    1時間56分
    配給:
    東宝
  • オフィシャルサイト

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