陰陽師

劇場公開日:

解説

夢枕獏の同名連作に出てくる逸話を使って、オリジナルストーリーを展開。晴明のライバルである悪の陰陽師、導尊役は真田広之。晴明の親友、源博雅役は「ブリスター」の伊藤英明。式神役で元SPEEDの今井絵里子、正体不明の謎の女役で小泉今日子が共演。監督は「秘密」の滝田洋二郎。同作のスタッフ、撮影の栢野直樹、照明の長田達也、編集の冨田功が再集合。美術は「サトラレ」の部谷京子、音楽は「不夜城」の梅林茂。

2001年製作/119分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2001年10月6日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第25回 日本アカデミー賞(2002年)

ノミネート

監督賞 滝田洋二郎
主演男優賞 野村萬斎
助演女優賞 小泉今日子
音楽賞 梅林茂
新人俳優賞 野村萬斎
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(C)2001 「陰陽師」製作委員会 東北新社 TBS 電通 角川書店 東宝

映画レビュー

3.0けっこうベタ

2023年12月31日
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プライア

4.0美術と衣装の素晴らしさにも御注目を!

2023年8月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

陰陽師

2001年公開
原作は夢枕獏の同名小説
1986年にオール讀物に掲載され、1988年に単行本が刊行、既に21巻もでている大人気シリーズです

陰陽道を取り上げ、式神などの用語を一般化させたのは、荒俣宏の帝都物語が先です
帝都物語は1985年の刊行で、1988年に映画化されて大きなインパクトをのこしました
それから10年以上たってようやく本格的な伝奇小説を原作に持つ本作が公開されたという流れです
伝奇小説ファンなので大変嬉しいことでした

全く安倍晴明役の野村萬斎に尽きます
イメージ通りで何から何まで文句のつけようがありません
黒澤明監督の「乱」での鶴丸役の時はまだ本名の野村武司のままでしたが、1994年に萬斎の名を襲名されていますので本作では野村萬斎のクレジットとなっています
「乱」の時でも出番は少なくとも大きな印象を残されていました
初の主演で狂言師としての才能、血筋のもたらす容貌が圧倒的な魅力と説得力を放射しています

そして美術と衣装の素晴らしさ!
美術は部谷京子、衣装は斉藤育子
このおふた方の名前は記憶されるべき見事な仕事だと思います
本当にレベルの高い芸術性、資料からの再現度合いです
ぜひおふた方の仕事にどんなに作品があるのかお確かめ下さい
なるほど!という良い仕事の作品ばかりです

奈良薬師寺で勅使を迎える儀式の歴史再現イベントに出くわしたことがあります
勅使、従者、護衛の武者の衣装、小道具など、本作で見たままの色彩、布素材、ディテールでした
なにもかも本作を参考に作られたのように思えるほど同じなのです
それだけ本作の美術と衣装はいい加減なところが無いのです

蛇足
京都一条堀川上ルに晴明神社があります
町名自体が晴明町です
バス停「一条戻橋・晴明神社前」の真ん前にあります
鳥居に五芒星だけが画かれた扁額が掲げられています
本作に感激したひとなら、間違いなく
「なんじゃー!こりゃー!」となります
もうテンションがMAXになり、さほど大きな境内でも無いのですが写真をとりまくって大変時間を要しました
是非とも聖地巡礼なさるべきです

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あき240

3.5【”人は心一つで鬼にも仏にもなるモノなのだな・・。”平安京の人心の闇に潜む魔物に立ち向かう陰陽師の姿を描いた第一弾。狂言師、野村萬斎演じる安倍清明は正に嵌り役である作品でもある。】

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

ー 狂言師の野村萬斎が、飄々として腹の底が読めない安倍晴明を演じている。正に的確なキャスティングである。-

■原因不明の病を患う幼き親王を救うため、右近衛府中将・源博雅(伊藤英明)は陰陽師・安倍晴明(野村萬斎)に助けを求め、彼の”呪”を取り除く手法によって親王は一命をとりとめる。
 しかし、都転覆を企んで親王に呪いをかけた陰陽頭・道尊(真田広之)は、次の手を用意。
 晴明と博雅はさらなる脅威に立ち向かう。

◆感想<・・にあまり、なってません。>

・私は京都が好きなために、夢枕獏の”陰陽師”シリーズはずっと愛読している。但し、初期はお金が無かったために文庫で鑑賞を始めた。
 先ほど、書架から第一作を引っ張りだしてきたのだが、奥付(初版)を見るとナント1991年2月とある。ビックリである。

■物語は大体同じパターンで、土御門大路にある安倍清明の屋敷を訪れた源博雅が清明と二人で、清明の式神が提供する酒の肴(秋は、鮎が多い。)を突つきながら、酒を”ホロホロ”と呑んでいる。
 そして、源博雅が抱える都で起こっている妖の話を清明にし、(逆パターンもあり。)二人は”呪”の話をしながら、”ゆこう””ゆこう・・。”と言って、そういうことになった・・。というパターンで進むのである。
 所謂、起承転結が各短編でキッチリと描かれているのである。

・今作もほぼ同様で、且つて帝(岸部一徳)に寵愛されつつも、寵愛を失った祐姫(夏川結衣)が鬼になって、御門を鬼となって呪う。
 そしてそれを陰ながら都転覆を図る事を最終目標にして支援する道尊(真田広之)<因みに原作では、芦屋道満である。>の姿が描かれている。

・そこに、且つて悲劇の王子である(史実である)早良親王(萩原聖人)を愛する故に人魚の肉を口にし、不老不死となった青音(小泉今日子)が絡んできて、物語の幅が広がるのである。

■夢枕獏氏の原作が、かくも長きに亘り愛されているのは、そこには人心の闇や哀しみがキチンと描かれている事と、当時の男尊女卑思想により(当時は、帝を始め、多くの貴族は側室を多数抱えていた。)主の寵愛を失った女性達の哀しみが、怒りに変わり果ては鬼になるというテーマを多く語っている事だと、個人的には思っている。

<20数年前の作品でもあり、VFXシーンなどは・・であるが、安倍晴明を演じた狂言師野村萬斎が、正に嵌り役である。
 今作後も、野村萬斎氏主演の映画は全て劇場で鑑賞しているが、一芸に通じた方は、他の分野でも十二分に実力を発揮するのだな、と思った作品でもある。>

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NOBU

3.0玉石混交

2023年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人間と鬼が同居していた時代、邪気を払うため陰陽師という祈祷師がいた。
主人公(野村萬斎)は朝廷に批判的でクールな陰陽師だが、テロリストみたいな陰陽師(真田広之)と戦うことに。
いろんな俳優がそれぞれ勝手に演じているような気がした。

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いやよセブン
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