オリバー・ツイスト : 新作映画評論

現在の掲載作品数23663

映画

オリバー・ツイスト

劇場公開日 2006年1月28日
RATE
NO RATE
オリバー・ツイストのレビューを書く
見たい度
NO RATE
見たい度を投票
クリップ数
オリバー・ツイストをクリップ
  • オリバー・ツイストの作品情報
  • オリバー・ツイストの注目特集
  • オリバー・ツイストの映画評論
  • オリバー・ツイストの予告動画
  • オリバー・ツイストのフォトギャラリー
  • オリバー・ツイストのDVD
  • オリバー・ツイストの映画レビュー
  • オリバー・ツイストのグッズ
  • オリバー・ツイストの知恵袋
  • オリバー・ツイストのつぶやき

オリバー・ツイスト 1月28日より日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

猥雑で狡猾な小悪党どもにゾクゾク

画像

手垢のつきまくったディケンズの名作を、なぜまた映画化? 理由は「7歳のわが子に見せたい」からとか。孤児オリバーに、自分の悲惨な少年時代(アウシュビッツで母を亡くして流転)を重ねたということもあるだろう。というわけでポランスキー版オ「オリバー・ツイスト」は、原作を手堅くまとめた印象だ。

基本となるのは、金持ちや権力者が私腹を肥やし、弱者が搾取される原始資本主義の欺瞞をカリカチュアした世界観。19世紀ロンドンの街並みを再現した監督の執念が、ここでモノを言う。その中で、過酷な運命に翻弄される9歳のオリバーは、あくまでも受け身キャラ。この作品に欠かせないのが、けなげでいたいけでかわいい主役だ。やせっぽちな「憂い顔の天使」、バーニー君が条件をクリア。「不憫風」をぴゅーぴゅー吹かせ、観客をハラハラさせてくれるのがうれしい。

とはいえこの主人公、面白味には欠ける。それに比べ、猥雑で狡猾な小悪党どものゾクゾクさせてくれること。スリの少年ドジャーも魅力的だが、ベン・キングスレー扮する少年窃盗団の元締め、フェイギンが入魂の怪演! せこい悪党のくせに好々爺のような、善悪入り組んだこのキャラが、いままでになく哀れ。それまで感傷を避けてきた映画が、最後のオリバーとフェイギンとのやりとりで、原作の持つメロドラマ性を取り戻している。

若林ゆり

ブックマーク: Yahoo!ブックマークに登録する はてなブックマークに追加する livedoorクリップに登録する Buzzurlにブックマークする newsingにピックアップする

ABOUT THE MOVIE

- PR -

ガイド

新作映画評 人気映画評論家による最新作批評のコーナー。近日公開または公開中の最新作の中から編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介。更新は、毎週火曜日。

読み込み中...