オールド・ボーイ : 新作映画評論

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オールド・ボーイ

劇場公開日 2004年11月6日
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オールド・ボーイ 11月6日よりシネマスクエアとうきゅうほかにてロードショー

消し去られた韓国の15年間の意味するものは

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酒癖は悪いが平凡なサラリーマンであるオ・デスが、突然何者かに拉致され、理由も知らされないまま15年間も密室に監禁されてしまう。15年後、やはり何の前触れもなく訪れた突然の解放。その後の物語は当然デスの復讐を軸に展開されていくだろう……。

韓国で大ヒットした「ブラザーフッド」や「シルミド」なんかが典型だが、最近の韓国映画を考えるとき、“歴史のリサイクル”とでも呼ぶべき傾向が特徴的だと思う。朝鮮戦争や南北分断の緊張、といった大きな政治=歴史的主題を正面から取り上げ、しかもエンターテインメント作品に仕立て上げること……。そんな文脈で日本の漫画が原作の映画「オールド・ボーイ」を、どんな風に捉えればいいかが気にかかる。

原作から5年間延長された監禁期間は、西暦で1988年から2003年までに当たる。その間、冷戦の終焉、南北対談や日韓W杯、経済成長とその破綻……といった激動の現代史を韓国は歩んでいる。デスはそんな15年間を消し去られ、タイムマシンに乗るかのようにして15年後の世界に連れ去れたことになる。“歴史のリサイクル”に関わる本作の戦略を僕らはどう理解すべきなのか。この15年間が実はただの幻にすぎなかったということ? それとも……。

北小路隆志

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ABOUT THE MOVIE

  • オールド・ボーイ 画像1
  • オールド・ボーイ
  • 「JSA」のパク・チャヌク監督が日本製同名コミックを原作に映画化。タランティーノが審査委員長を務めた本年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞、米ユニバーサルがリメイク権を取得した話題作。理由も分からないまま15年間も監禁されていた男オ・デス。突然解放された彼の前に謎の男ウジンが出現、5日間で彼が監禁された理由を解き明かせと迫る。「シュリ」のチェ・ミンシク、「バタフライ」のカン・ヘジョンら人気俳優が共演。
  • 原題:
    Old Boy
    監督:
    パク・チャヌク
    製作:
    キム・ドンンジュ
    原作:
    土屋ガロン嶺岸信明
    脚本:
    ワン・ジョユン、イム・ジュンヒュン、パク・チャヌク
    撮影:
    チョン・ジョンフン
    美術:
    リュ・ソンヒ
    音楽:
    イ・ジス、チェ・スンヨン、シム・ヒョンジュン
    出演:
    チェ・ミンシクユ・ジテカン・ヘジョン
    製作国:
    2003年韓国映画
    上映時間:
    2時間
    配給:
    東芝エンタテインメント
  • 11月6日よりシネマスクエアとうきゅうほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

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