メトロポリス : 新作映画評論

掲載作品数22802

新作映画評論

メトロポリス メトロポリス

メトロポリス

5月26日より、ニュー東宝シネマほか全国東宝系にてロードショー

りんたろう×大友克洋により甦る、新生・手塚アニメ

画像(C)手塚プロダクション/METROPOLIS製作委員会

舞台は、空想科学都市「メトロポリス」。マッド・サンエンティストが生み出した人造人間と、世界制覇を目論むレッド公とその一味。そこに探偵ヒゲオヤジと甥のケンイチくんが巻き込まれ……てな筋立てに、手塚治虫独特の柔らかくもバネのある、軽い描線で造形されたキャラクター。全編を流れるのはディキシーランド・ジャズ……。これはもう、レトロ・フューチャー、懐かしの未来というやつで、なるほど、手塚先生らしい優雅な活劇アニメと思いきや、ほのぼのキャラの背後には、最新デジタル画像のハイパーリアルで、今どきのコテコテ近未来都市のイメージ全開。このバランス、どうかしら?

原作には最後に「科学の発達が人間を滅ぼす」なんてオチの教訓もあったけど、アニメーション・テクノロジーの進化が、手塚漫画の「人間」を滅ぼしてるというか、吹っ飛ばしてますね。でも50年前の原作の楽天性より、大友克洋脚本らしい黙示録的な“暗さ”の方が、まだリアルなんだなあ。しかも「21世紀のテクノロジーの進化は地上に“人間”を必要としなくなるだろう」という、例のビル・ジョイの予言を思わせる結末。確かに未来は、われわれ人間を必要としないんだろうなって気分になります。

(日下部行洋)

ブックマーク: この記事をYahoo!ブックマークに登録する この記事をはてなブックマークに追加する この記事をlivedoorクリップに登録する この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をnewsingにピックアップする

ABOUT THE MOVIE

  • メトロポリス 画像 [拡大画像]
  • メトロポリス
  • 人類とロボットが共存する巨大都市メトロポリス──その繁栄は、高度に発達した科学文明を享受する地上都市と、取り残され貧困にあえぐ地下都市から成り立っていた。やがて、この都市に生きる人間とロボット、そして地上都市と地下世界との間に一触即発の対立が始まる。その激しい混乱の中、生まれた人造人間ティマ。ロボットと人類の、そしてメトロポリスそのものの運命が自分に託されていることを、彼女はまだ知らない……。
  • 監督:
    りんたろう
    声の出演:
    井元由香、小林桂、岡田浩暉
    出演:
    製作国:
    2001年日本映画
    上映時間:
    1時間45分
    配給:
    東宝
  • オフィシャルサイト

(C)手塚プロダクション/METROPOLIS製作委員会

メトロポリス

  1. 作品ページ
  2. 映画レビュー
  3. 注目特集
  4. 映画評論
  5. 動画・予告編
  6. フォトギャラリー
  7. DVD・ブルーレイ
  8. けいじばん
  9. 映画館検索

- PR -

ガイド

新作映画評 人気映画評論家による最新作批評のコーナー。近日公開または公開中の最新作の中から編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介。更新は、毎週火曜日。

読み込み中...
© eiga.com inc. All rights reserved.