マドモワゼル : 新作映画評論

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マドモワゼル

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マドモワゼル

マドモワゼル

11月2日より、Bunkamuraル・シネマにてロードショー

逡巡や罪悪感はなく、ドライなアバンチュールでもなく

画像

小さな薬局に同時に入ってきた女と男。女はシェイビングクリーム、男は生理用ナプキンを求め、互いに伴侶のいることがわかる。それだけで終わるはずだったのに、女が忘れ物をしたことから、2人はその日一夜を共にする……。

偶然を媒介にした恋、一夜限りの不倫。これらはいったい何度、映画に描かれてきただろう。この映画のモチーフはすべて前に観たことのあるものばかり。だが、不思議だ。観終わると「こんな映画、観たことない」と思わされてしまうのだから。

女はセールスマネジャーで、男は即興劇団の一員。平凡な日常を送る彼女が、男の即興芝居に加担し「共犯」したことから距離が縮まり、情熱の火がともる。翌朝、女はカフェのウェイターに「マドモワゼル」と呼ばれる。偶然と即興に彩られた24時間が彼女を確実に変えたのだ。もしかしたら発端となった忘れ物は、彼女の無意識の産物だったのかも……。

同じ束の間の不倫でも「マディソン郡の橋」のように切羽詰まらないのが、フランス映画の粋なところ。逡巡や罪悪感のない自然さもいい。かといってドライなアバンチュールでもない。映画は彼女の回想から始まるが、その遠くを見るような眼差しは、まさしく「マドモワゼル」のものなのだ。

(田畑裕美)

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ABOUT THE MOVIE

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  • マドモワゼル
  • 製薬会社に勤め、愛する夫と2人の子供をもつクレール。即興劇団を結成、気ままな生活を送る俳優ピエール。会社のコンベンションの余興に劇団が雇われたことから、偶然出会った2人は互いに惹かれ合い、それまでの生活で思いもしなかった可能性に気づく。 監督は「パリ空港の人々」のフィリップ・リオレ。「仕立て屋の恋」のサンドリーヌ・ボネール、「ペダルデュース」のジャック・ガンブランが共演。音楽は「夕なぎ」「テス」などのベテラン、フィリップ・サルド。
  • 原題:
    Mademoiselle
    監督:
    フィリップ・リオレ
    脚本:
    エマニュエル・クールコル
    台詞:
    フィリップ・リオレ
    出演:
    サンドリーヌ・ボネールジャック・ガンブラン、イザベル・カンドリエ
    製作国:
    2001年フランス映画
    上映時間:
    1時間25分
    配給:
    シネマパリジャン
  • オフィシャルサイト

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