ギター弾きの恋 : 新作映画評論

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ギター弾きの恋

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ギター弾きの恋

ギター弾きの恋

3月17日より、恵比寿ガーデンシネマほかにてロードショー

ジャズ愛に溢れたアレン流高純度ラブストーリー

画像

前作「セレブリティ」で「甘い生活」をアレンジしたウディ・アレン30本目の監督作は、またしてもフェリーニ映画の、「道」の巧みなコメディへの焼き直しともとれる。

主人公はジャズ創世期30年代シカゴで活躍した“ジャンゴ・ラインハルト(天才ギタリスト)の次にうまい”と豪語するギター弾き、エメット・レイ(ショーン・ペン)。ギターの腕は超一流だが、実生活は万事にだらしないハチャメチャな男だ。恋もからっきしダメ。そんな男の目の前に純情を絵に描いたような女性(サマンサ・モートン)が現れ、映画は笑いと涙モードにだんだん拍車がかかる!

彼女はなんと“口がきけない”のだ。モートン(「Jesus's Sun」もすごかった)のマイム(喋らない)演技は、「道」のジェルソミーナのように“饒舌”だ。だからラスト、ショーン・ペンが「道」のザンパーノ同様の“不覚”の想いに悲嘆する時、深い悲しみが胸を打つ。あああああ、人生ってホロ苦い。

驚くのはアレンの話術だ。何しろ主人公は創造の人物でしかなく、アレン本人やジャ ズ評論家ナット・ヘントフ(「ジャズ・カントリー」の著者)らのコメントにより、もっともらしく彼の破天荒な人生が語られるのだから、芸が細かい。アレン好みの軽やかなジプシージャズが、語り口をさらに輝かせている。

(佐藤睦雄)

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ABOUT THE MOVIE

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  • ギター弾きの恋
  • “世界で2番目”を自称するギタリスト、エメット・レイは、音楽の才能に恵まれながらも派手で自堕落な生活を送っていた。ある日彼は口のきけない純情な女性ハッティと出会い、愛しあうようになる。時にエメットに横暴な態度をとられながらも、献身的に愛を捧げ続けるハッティ。やがてエメットはギタリストとして名声を手に入れるが、気紛れな生活がやめられず、ハッティを捨て上流階級の女性ブランチと衝動的に結婚する。
  • 原題:
    Sweet and Lowdown
    監督・脚本:
    ウッディ・アレン
    出演:
    ショーン・ペンサマンサ・モートンユマ・サーマン
    製作国:
    1999年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間35分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • オフィシャルサイト

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