光の旅人 K-PAXのレビュー・感想・評価
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素晴らしいSF作品
プロートは一体なぜ地球に来たのだろう?
この作品を見て東野圭吾の「時生」を思い出した。
霊と宇宙人の差はあるが、構図的に似ているように感じた。
プロートが宇宙人とすれば、彼には明確な意図があったはずだ。
おそらくそれは、精神科医のマークの回想として最後に登場する彼の言葉にある。
「今この瞬間に間違いを正せ」
そして一緒にK-PAXに行くことを望んだ患者の男性に対して言った最後の言葉「ここに残るんだ。どんな未来にも怯むな」
これが作品を通して伝えたかったことで、宇宙人からのメッセージとして描いたのだろう。
実際に宇宙人たちはいくつかの方法で我々の中に一緒にいて、我々に何かを教えているのかもしれないと思える作品だった。
何よりも変わったのは、主人公の精神科医だろう。どうやったのかは描かれていないが、彼は息子との絆を取り戻した。そして精神病患者に対する態度、とりわけプロートになる前のロバートの過去を知り、そのあまりにひどい惨劇を想像し涙することは、患者に対する最初の接し方と言って過言ではないと思う。現実的に無理でも、そこには寄り添う気持ちがあって然るべきだろう。
そしてマークは、いつの日かロバートが自分を取り戻す日が来ることを信じることに決めていると感じた。
とても感動的な作品だった。
もうちょっと評価が高くていいと思うヘビロテ必須作!
「世にも奇妙な物語」とか「トワイライトゾーン」のような面白・不思議なオムニバスシリーズの中の1つみたいな作品ですが、脚本がすさまじく緻密に構成されていて、思った以上に深みがあり、何度も繰り返し鑑賞すべき作品だと確信。
作品中盤の「君は毎日注射を打たれ、薄ら笑いを浮かべたまま、この地球で、残りの生涯を過ごすことになる」というセリフ。
終盤に入って「ロバートを見付けたんだね。アイツのこと、よろしく」というセリフ。
そしてその後、車椅子に座るケビン・スパイシーのアルカイックスマイル。
この流れとか、たまらんものがあります。
「宇宙は膨張しつづけ、やがて弾けて崩壊する。そして再び膨張し、そのプロセスを永遠に繰り返すんだ。驚くべきことに、再び膨張した宇宙には元通りの世界がよみがえる。そして今の世界で犯した間違いを、同じようにまた犯す。一つ一つのあらゆる間違いが繰り返されている。何度も。何度も。永遠に。だからもし間違いに気付いたら今、正すんだ。今この時。それこそがすべてだから」
最終盤にこのセリフが出て来るんですが、これこそ本作の本質。ある意味「ループもの」の対極にある作品です。
この作品は「ネタバレ禁止」とかあんまり意味ないです。
1巡目しただけでもなかなか面白いと思うんですが、むしろ2巡目からが本作の本当の鑑賞。
思えば、本作では大小さまざまな失敗や過ちがそこかしこに描かれていて、それを目にするケビン・スペイシーは何とも言えない複雑な表情をしていました。
本作はなんとなーく家族愛の物語のように思わせていますが決してそんなことはなく、繰り返され続ける「間違い」と、その受容、さらに出来ることならそれを「正そう」とする「真心」の物語ですよ。
どこか本作と似た匂いのする『素晴らしき哉、人生!』(1946)とか『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)はアメリカでは何度もTV放送されるヘビロテ映画らしいですが、本作も同じくらいヘビロテしてOKだと思いますよ。
この映画、個人的にはもうちょっと評価が高くていいし、人気・知名度があっていいと思うんですが、誰かにオススメしようとしたときに上手く説明できる自信がありません。2巡目からが本当の鑑賞とは思うのですが、それでも最低限のマナーというか、私もそうですが「ネタバレ嫌い」の人はいますから、この作品の魅力をどう表現すればいいのか。
ジャンルはSFと言えばSF、ファンタジーと言えばファンタジー、ヒューマンドラマと言えばヒューマンドラマなんですけど、いずれかに分類したくなくなる複雑さがあって困ります。
魔法もレーザービームも、モンスターもクリーチャーも、スパイも兵隊さんも出て来ないし、派手なドンパチがある訳でもなく、美女が胸元や太腿を晒している訳でもなく、余命わずかな美少女が出て来るお涙頂戴ものでもないし、爆笑ギャグもやらないし、アカデミー賞も取ってないし、タイトルの「光の旅人」も「K-PAX」もあんまり意味はないし。
良作なのに「引き」がない…。
だから「隠れた名作」扱いなのか…。
なんか悔しい。
人類をはるかに凌駕する知性体の描き方
主演ケヴィン・スペイシー&ジェフ・ブリッジス。
SFヒューマンドラマ。
【ストーリー】
精神科医マーク・パウエル(ジェフ・ブリッジス)が勤務する病院に、身元不明の自称宇宙人・フロート(ケヴィン・スペイシー)が送られてくる。
フロートは知性豊かで心理的にも非常に落ち着いていたが、自分が宇宙から到来した知性体であると強固に主張していた。
妄想患者にありがちな破綻の見当たらないフロートの主張に興味を覚えたマークは、専門家を読んで彼の発言の真偽を当人の前で確かめさせる。
驚くことにフロートが故郷と主張するK-PAXなる星系は本当に存在し、そして専門家も解析できていなかった未知の重力源による光度の変化にも言及する。
マークはフロートの過去に迫り、その来歴を探るのだが……。
第五種接近遭遇、いわゆる地球外知的生命体とのファーストコンタクトものSFです。
コンタクトするのは知性体そのものではなく、それが宿った人間という描き方はロン・ハワードの『コクーン』あたりが有名でしょうか。
こういった方法が取られる理由の一番は、真正面からの物理的接触となると予算が大きくなったり子供だましっぽく見えたりというリスクを排除できる事。
もう一つの理由は、観測者から見た人類が語られるというプロセスにより、人間の心奥に迫るドラマを作れる事でしょう。
ロバート・ゼメキス監督、カール・セーガン原作の『コンタクト』も、人間を遥かに超越した者として主人公の記憶から創られた空間でのコミュニケートを果たしました。
『2001年宇宙の旅』も、やはり人類存在の内面への旅という形です。
心に強く関心を持つ大人向けの作品群になりますが、ただこれらの手法はいじわるな言い方をすると、映像作品としては「逃げ」の作り方で、知的生命体の詳細な設定や壮大な絵を必要としないので、逆説的に『未知との遭遇』や『ET』を撮ったスピルバーグの突出した映像作家としての才能や、エメリッヒの『インデペンデンス・デイ』を作ったエンターテイナーとしての覚悟を証明してしまっているのもまた事実です。
宇宙人、自分が見たいだけなんですけどね。
もちろん設定や脚本はきっちり作り込まれており、人類に乗り移った知性体という難しいキャラクターと取り巻く世界をケヴィン・スペイシーやジェフ・ブリッジスが作り上げており、感動体験の方も充実させてくれますのでご安心を。
宇宙人は必ずいるけど‼️❓誰も、見たことは無い筈だ‼️h
この映画のキモは🎞宇宙人なんか、関係ない、それと見せかけて、心の隙間に向き合うこと。
素晴らしい、みんなのレビューです、あたふたしたけど、それも又、良い思い出。
それでも、いいなら、なんて思う、なんか、演技も、キャストもみんな素晴らしい、ああ、さいこうに最高に、良い映画でした🎞🎟
好きかも
物語の本質を見極めるのは難しい。
それが本当で有っても偽物で有っても…。
ケビン・スペイシーの細かな演技もいい。
ー 物語は ー
ある男が現れた。男は宇宙から来たという。
その星K-PAXは限られた学者しか存在を知らない。
男は常に光の中にいる。温かく冷たい光の中に。
精神病院に入れられた男は患者に影響を与える。
男の担当医は真実を追い求め、ある事件に突き当たる。
愕然とするその事件は男の記憶と一致した。
しかし説明のつかない不思議なことも起こる。
男の視線の先が優しくも悲しくもある。
男は、本当は異星人なのか。
答えは鑑賞者の中にあり
それでいいと思う。
米
こっちが求めている肝心な部分は描写されず k-pax見たかったけど...
こっちが求めている肝心な部分は描写されず
k-pax見たかったけど出ず、ラスト結局何だったのかも視聴者に委ねられる
ラストまでどうなるのかワクワクしながら見ていただけにこの終わり方は不完全燃焼
別にふわっとさせずハッキリどうなったか表現すればいいのに何故このラストにしたのか意味がわからん
とはいえ最後まで楽しめた
「人間ドラマ」として素晴しい作品
【鑑賞のきっかけ】
加入している動画配信のラインナップを見ていて、「そういえば、こんな映画あったな」と記憶が甦ってきたのが、本作品。
未鑑賞だったので、鑑賞してみることにしました。
【率直な感想】
<SFっぽいけど、SFではない>
街中で、警察官の不審尋問に対して奇妙な発言をしたため、精神病棟に入院することになった身元不明の男性。
彼は、自らをプロートと名乗り、K-PAXという地球から1000光年離れた惑星からやって来たと、主治医のパウエルに話す。
治療を続ける中、プロートには、通常の人間を遙かに上回る知性のあることに気づく。
果たして、彼は本当に宇宙人なのか?
その興味で観客は物語に引き込まれていくかと思いますが、本作品には、SFなら定番の宇宙船や超能力といったアイテムは登場しません。
<ネタバレはしませんが、注目してほしいところ>
パウエルは、プロートに対し、本当にK-PAX星から来たのなら、その星での生活はどのようなものであるか尋ねます。
これに対し、様々なことを語るプロートですが、ひとつ、地球人との大きな違いを語ります。
「K-PAX星人は、繁殖はするが、【家族】はいない」と。
これは、後の展開を考えたとき、重要なポイントとなります。
<サスペンス調の展開があります>
パウエルとしては、宇宙人かもしれないと思いつつも、現実路線で、この地球のどこかで、失踪した人物かもしれないと、独自に調査していくのですが、この展開は、サスペンス映画を観ているような感じで、楽しむことができました。
<結末は、「そうきたか」>
プロートが宇宙人かどうかは、最後には判明しますが、ふたつにひとつなので、その部分は、どちらに転じても、観客は驚くことなく、受け入れることになるでしょう。
驚くべきは、ラストシーンを見たとき、プロートとパウエルのある「関係性」が入れ替わっていることに気づいたときでした。
【全体評価】
SFのように見せかけて、じつは、人間にとってとても大切なものを描いていたという驚き。映画作品の大きなテーマである「人間ドラマ」を見事に描ききった作品として、高く評価します。
なかなかミステリアスで面白い作品
ケヴィンスペイシー扮するプロートは、トラブルに巻き込まれ警察に連行された。自分がK-PAXと言う星から来たと言ったら精神科へ連れて来られた。ジェフブリッジス扮するマークパウエル博士がプロートの担当医師として対処する事になった。
なかなかミステリアスで面白くて思わず引き込まれたね。マークパウエル博士のプロートに対する入れ込みは大変なもので、一患者にこれだけ入れ込むと身が持たないな。しかし、マークパウエル博士は執念を燃やす。家にまで患者を招くのは、家族にも危険が及ぶ事もありうるが、思わず疑問を突きつめたくなるのは致し方なかろう。サスペンス的要素もあったし、見ごたえある良い作品だったね。
シナリオが残念
惑星の軌道云々は他に証明する術が無い場合に意味があるわけで、光旅行ができます、はい行って帰りましたが一瞬で分かりませんでしたという、小学生みたいなやリとりで一気に冷めたので乗れない。
そんなこと、どうだっていいじゃないか。という作品。
「ファンタジー」というジャンルと
「光の旅人」というタイトルが
この作品には邪魔になっている。
見た目も我々とは違い、
言葉も通じないETという異星人と少年が
心を通わせる。
という作品とは正反対なアプローチで
ありながら、たどり着こうとする地点は
一緒のおはなし。
しばしば、意見が全く異なる相手に対して
「あいつはまるで宇宙人だ」などと揶揄する。
さて、心と心を通わせる、もっと言うと
目の前の相手を知ろうとする。
そして目の前の相手に自分を知ってもらう。
ただそれだけのことに、
見た目や言葉、思想や宗教観は関係あるのだろうか。
”ドクター”たちは、言葉を駆使して相手を
知ろうとする。それは時には論破という
攻撃にもつながってしまい溝は深まるばかり。
”常人”とは言葉が交わせない精神病患者たちは、
プロートに次々と共感していく。
最後にプロートが一人選んだのは、
一言も言葉を発さないベスでした。
とても良かった。
題名からしてゴリゴリのファンタジーかなと思って
敬遠してたけど、いざ見てみたらとても面白かった。
SFでありミステリーでもあり、謎が謎を呼ぶのだけど、ラストに言いたかった事に向かって、寄り道せず
まっすぐ向かってからいた。と言う不思議だけどとても
気持ちの良い作品でした。
脚本が素晴らしいのだと思います。
プロートの謎から始まり、
あいつ宇宙人だぜ。いやいやよくよく考えたらそんな
わけないじゃない。と言うところから謎解きになって行く展開も面白かったし、
なるほどトラウマ級の出来事があったから、
K-PAXと言う架空の星を作り上げて、
その設定も事件を踏襲してたのだなと納得していたら、
またさらにどんでん返し。
ボクはポーターの体を借りたプロートがK-PAXに帰ったのだと思ったのだけど、どうなのかな?
とにかく見応えのある映画でした。
プロートが言うから、
人間は時間が経ってもまた同じ過ちを繰り返すから、
今を大切にしなきゃダメだよと言う言葉も
刺さりました。
フィールド・オブ・ドリームスのような、不思議だけど最後まで心を掴まれる作品だった
「ある日突然、異星人だと名乗る男が現れて〜」というストーリーからするとコメディアニメのようだが、この作品はコメディ要素は全くなく、最初から最後まで静かにかつ温かみのあるヒューマンドラマとして話が展開していき、その異質性と淡々とした雰囲気が不思議と調合され独特な雰囲気を形成している。他のレビューにあるような「感動」は特に感じなかったが、作品としてとても魅力的だと感じた。
プロートは帰るのだ
今更みたらダダハマりしてしまった
きっと宇宙人が知識と知性を振りまいたらみんな大好きになってしまうだろうよこんなふうに。
宗教の教祖様がごとく振り撒く愛想、みんな病みつきだろう。
きっとこんなふうに犬と会話できる人がいれば、そんなファンタジーな時間が終わらなければ。
誰もがそう思う。でも映画は終わるし、プロートもK-PAXに帰るのだ。
俺たちもきっと帰る場所がある。ねえとK-PAX行っちゃうから。
主人公は異星人なのか精神異常者なのか最後までハラハラさせて欲しかった
1)ストーリーの枠組み
自分は異星人だと名乗る中年男が精神病院に入院させられ、大変説得力をもって故郷の星K‐PAXの生活について詳細に説明する。医師はもちろん病気だと診断するが、多くの患者たちは彼の話を信じ、自分たちも男の星に連れて行ってくれと頼み込む。やがて病院の患者たちは彼を中心として回り始める。
ところが医師が彼の話を手掛かりに身元を探してみると、実は彼は田舎町の農家の主で、妻子を突然殺害されたためにその犯人を殺してしまった男らしいとわかってくる。現に高校の卒業写真は彼の面影を宿しているようでもある。
男は心に大きなトラウマを抱えた、天才的にウソの達者な精神病者に過ぎないと医師は確信するのだが…というのがストーリーの大きな枠組みである。
2)サスペンス映画の可能性もあったのに…
これがサスペンス映画なら、肝心なのは主人公の男プロートが人間か異星人か最後まで明確にしないまま、観客に解釈の余地を大きく残すことである。
しかし本作の場合、医師は知人の伝手を辿って天文学の権威たちの前に彼を連れて行き、地球人の誰も知らないK-PAXの軌道を説明させ、学者一同をひれ伏せさせてしまう。たとえサヴァン症候群の特殊能力者だったとしても、データさえ公表されていない星系の軌道を一瞬で見通せるはずはないから、これにより主人公は異星人だと確定されたに等しい。
この天文学の一件で、「ボクはただのK-PAXの旅人で科学者ではないから、軌道などは知らないね」と片付けておけば、観客はその後も「こいつはイカサマ師なのか、本当の宇宙人なのか」と迷わせられ続けて、ラストシーンは緊張感で一杯にすることもできたはずなのに…残念ながらそうはならなかったのであるw
後は医師がいくらプロートらしき人物の身元を追いかけても、観客はさほど興味を惹かれない。観客はどうせプロートは異星人が地球人に憑依しただけで、K-PAXに帰還するときは精神的な存在と化してしまうのだろうと考える。
むしろ、その後も医師が精神病に固執する方が不思議なのだが、まあ、そんなことを言いだすのは野暮というもんでしょう。最後の関心は彼がどんな形で、誰を連れて帰っていくのかということに絞られてしまい、余韻も限定的だ。これはいかにも残念な話である。
3)落ち着き先はヒューマン・ドラマ
作品はそうしたサスペンスの魅力を放棄し、代わりに一種ヒューマンタッチに流れていく。K-PAXに行きたいと懇願する患者に「使命を果たせば連れていく」と言いながら、その使命として「地球にとどまり何があっても耐えること」を命じて人生論的示唆を感じさせたり、地球の何処にも居場所のない患者を同伴者に選んでホロリとさせたり、宇宙は永遠に同じことを繰り返すから今過ちを正すべきだと言ってみたり、何やらホーム・ドラマでも見た感覚に陥るではないか。
好き嫌いはさておき、光と影のコントラストを強調した映像やケビン・スペイシーのユーモラスで奇矯な異星人ぶり、ラストでは同伴した患者だけ煙のように姿をくらましてしまいながら、消え去ったと思われたプロート本人は実はベッドの下に意識不明で倒れていたという意外性など、印象深いシーンは多い。そのため何度も繰り返し楽しめる優れた作品となっている。
興味深くはあったけど、
なかなかに複雑というか独特な設定だった。
それゆえ、「どーなるんだろう」と興味深くは見られた。
駄作にあるような監督の自己満足的なムチャな設定というでもなく、まあ、話にもついていけたし、登場人物も混乱することなく見られた(笑)
ただ、某所で出てきた、「なんであんなに星に詳しかったの?」とか、「最後の女の人はどこ行ったの?」という不可解な、そこはわけわからんのが心残りなかんじだった。
自分もちゃんと見てたつもりではあったけど、これを見た人はそれらもクリアーになって理解して納得してるのか、それか、そんなことはあやふやのまんまでいいってことなのか。
こんな映画の存在を、アマプラで始めて知る。 今、解決しておかねば、...
こんな映画の存在を、アマプラで始めて知る。
今、解決しておかねば、永遠に繰り返えされる。最後のシーンのメッセージの為に創った映画なのかもしれない。
アマプラやネトフリに加入したメリットは計り知れないが・・・。
依存し過ぎないようにきをつけなければ。
ファンタジーSF
自ら異星人と名乗る不審な男の真相に迫る精神科医とミステリー仕立てだが中身はファンタージーSF。
宇宙人ものも子供たちに人気のETから怪物エイリアンまで幅広いが本作は地球人に成り済ますという古典的インベーダータイプ、どちらかと言うと侵略者でも悪人でもないので「スターマン(1984)」に近いソフト路線。
プロート(ケビン・スペイシー)のフィジカルは地球人のロバート・ポーターであることは明かされたがK-PAX人については何らかの寄生体だろうが正体を見せないので全く不明、劇中で「胸から飛び出さないエイリアンだ」と自己紹介していましたね、思わず笑ってしまいました。
光速を越える移動が可能なら質量を持たないのだろうが、それでは最早魂そのもの、それを生命体と呼んでいいのだろうか、謎は深まるばかり。
K-PAX人とポーターがテレパシー通信できるのは何故か定かでないが、以前に一度寄生した人体には量子もつれのような特殊能力が残存するのかも知れませんね、妄想は膨らむばかり。
K-PAX人は人類より遥かに高度な科学知識を持っているのだから俗人の私ならもっと実利的なことをあれこれ聞きたくなりますが天文学者も先生もいたって欲が無い、せめてダークマターの真相位訊いて欲しかった。
プロートがベジタリアンという設定はどこから来たのだろう、寄生したポーターが牛の屠殺人ということの反動なのかしら、ケビン・スペイシーさんも皮ごとバナナを食べる熱演でした。
謎はなぞのままと消化不良の点は否めないが大人版ETのようなファンタジーSFというところは気に入りました。
全24件中、1~20件目を表示