キンキーブーツ : 新作映画評論

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キンキーブーツ

劇場公開日 2006年8月26日
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キンキーブーツ 8月26日よりシャンテシネほかにてロードショー

「自分らしく生きる」ためのヒントを楽しく示す

「自分らしく生きたい」──言うのは簡単だが、“自分らしさ”が何かを見いだすことは結構難しい。だが、倒産寸前の靴工場がドラッグクイーン用のブーツ作りに活路を見いだすユニークで微笑ましい実話をもとにした本作は、そのためのヒントを楽しく示す。それは、自ら縛っていた心を解放できれば、笑顔で生きられるということ。そうすれば自分らしさは自ずと見えてくる、と教えてくれる。

当初、登場人物たちは窮屈に生きている。チャーリーは父親への負い目から自分に自信を持てず、恋人の言いなり。ローラは女装のときは自信満々だが、自分をごまかしているため、男の姿になると意気地なし。靴工場で働く職人たちは、仕事は仕事と割り切っていて伸び伸びと腕を振るえない。そんな誰にも覚えがあるさまざまな弱みを抱えた人々が出会い、偏見や思い込みを払拭して心を通わせたとき、みな生き生きと輝きはじめるのだ。

確かに、ローラに扮したキウェテル・イジョフォーがいい味を出し、歌もダンスも華麗にこなして目を引く。しかし、周囲の人間模様もさりげなくポイントを絞って描き(役者たちもうまい)、思わぬ感動を生み出すことに成功している。しゃれた言い回しに加え、人生に対する含蓄あるセリフも随所にあり、実生活に役立てられそうなのもうれしい。

山口直樹

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ABOUT THE MOVIE

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  • キンキーブーツ
  • 「フル・モンティ」「カレンダー・ガールズ」の系譜に連なるイギリス発の笑って泣ける感動コメディ。倒産寸前の田舎の靴工場を継ぐことになった優柔不断なチャーリーは、工場の再起を賭けて、街で偶然出会ったドラッグクイーンのローラと共に、ドラッグクイーンご用達のセクシー・ブーツ(=キンキーブーツ)を作ろうと思い立つが……。「インサイド・マン」のキウェテル・イジョフォーがローラを好演。
  • 原題:
    Kinky Boots
    監督:
    ジュリアン・ジャロルド
    脚本:
    ティム・ファース、ジェフ・ディーン
    撮影:
    エイジル・ブリルド
    衣装:
    サミー・シェルドン
    出演:
    ジョエル・エドガートンキウェテル・イジョフォー、サラ・ジェーン・ボッツ、ユアン・フーパー、リンダ・バセット
    製作国:
    2005年アメリカ・イギリス合作映画
    上映時間:
    1時間47分
    配給:
    ブエナビスタ
  • 8月26日よりシャンテシネほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C) Buena Vista International.

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