少年(1969)

解説

実際に起きたの事件にヒントを得た大島渚の名作のひとつ。戦争で人生を棒に振ったと思い込んでいる酔いどれの父親と、気の強い後妻、少年と幼い弟の4人は当たり屋で生活費を稼ぎながら日本を縦断する。この犯罪に呵責の念を感じるが、少年にはなにもいえない。やがて一家は逮捕されるが……。日本を騒がせた当たり屋家族の顛末を叙情性あふれるロードムービーとして描いた作品でベネチア映画祭でも高く評価された。

1969年製作/97分/日本

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0当たり屋

2023年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

4.0家族で当たり屋して、示談金で旅館を転々と全国回る映画。しかも母親は...

Nさん
2022年10月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

家族で当たり屋して、示談金で旅館を転々と全国回る映画。しかも母親は妊娠中。親父だけクズ。

長男が買ってもらってた黄色の巨人の帽子がカッコ良かった。

大島渚ってええな。

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N

4.0悲しい家族と昭和の時代

2022年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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M.Joe

4.0靴について

2022年2月3日
PCから投稿

赤い靴が落ちている.以前に交通事故の現場を目撃したときにも印象的だったのは,そこに落ちている靴だった.正確に言うと交通事故の被害者の体は既に救急車の中にあって,いくつかの痕跡が残っている状態だった.縁石に乗り上げたSUVと道路の真ん中で横倒しになっている郵便局のスーパーカブ.こちら側の歩道には三人組の女性がいて,癇癪を起しているひとりの背中をふたりがしきりにさすっている.その中でひときわ存在感を放っているのは,片方だけ残されたベージュのスニーカーだったことを思い出す.
靴が残されているという事だけで,多くのことを物語っている.交通事故と関係ないところであったとしても,それは想像力に多くのエクスキューズを残す.家であれば靴の数と種類で交友関係が分かるし,通常ではあるはずのない場所に靴が存在していると,それは死のにおいを感じさせる.ビルの屋上に外向きに並べられた靴や,池に浮かぶサンダル.手袋や帽子,上着だったらもっと安全な想像が働くのだけれど,靴の存在による不穏さからは逃げられない.

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ケ
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