「ヘルツォーク」神に選ばれし無敵の男 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
ヘルツォーク
この誇大広告のようなインパクトのあるタイトルに、ついつい騙されちゃったかなあ。
なんてったって「神」と「無敵」と言う心に響く最強のワードでしたからね。
「神の創造は所詮インチキだったはず。でなければ、こんな世にはならない」云々のセリフは印象的だったが、ストーリーにヤマ場らしき物が見当たらない、『アギーレ/神の怒り』のドイツの鬼才 ベルナー・ヘルツォーク監督による一大叙事詩。
1932年ナチスが台頭してきたベルリン。
ヒトラーの千里眼として頭角を現しつつあったハヌッセンは、内閣の重要なポストに就く為に野心を燃やしていたが、実は彼の正体は……と言う実話に基づく、数奇な運命に翻弄された男たちのお話。
どうにも胡散臭いオーラを、全身からくまなく発散させていたティム・ロスの白熱した演技が忘れられない。
しかし、もう一人の主人公であるシジェは、超人ハルクのような怪力の持ち主だったけど、如何せん存在感もなく地味。
俳優ではなく本物の重量挙げの選手を使っているだけあって、いかにも屈強そうな男には見えたんだけどね。
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