イノセント・ボーイズ : 新作映画評論

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イノセント・ボーイズ

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イノセント・ボーイズ

イノセント・ボーイズ

9月21日より、日比谷みゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

少年期の苦みがヒリヒリ

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宣伝文句に「21世紀の『スタンド・バイ・ミー』」とうたわれているようだが、本質的にはかなり異なる映画だと思う。「スタンド・バイ・ミー」のように見る者を甘い感傷で満たしてくれるようなものではない。大人への階段を上る少年時代の話ではあるが、もっとヒリヒリとした苦みが効いているのだ。

70年代の、カトリック学校の生徒たちが主人公。といっても、ここには少年たちの普遍的な「現実」がある。「現実」を見ているつもりで、そうではないという「現実」が。抑圧された彼らは表面的な現実に幻滅し、コミックや危険ないたずらに逃避する。彼らが描くコミックの中で、厳格なシスターは極悪非道な「尼ゴジラ」。しかし、シスターは本当に人非人なのか? いや、彼らは現実を理解するには、あまりに未熟なのだ。

確かなのは、そんな未熟な彼らにとっての「現実」が、鮮やかに描かれているということ。その心情を言葉で語らせず、「スポーン」のトッド・マクファーレンによるコミック・アニメで表現しているのだが、これが抜群にいい! だいたい、少年期を振り返って「ヒリヒリ」しない人がいる? もし確信が持てないなら、ぜひ、この映画で確かめてほしい。

(若林ゆり)

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ABOUT THE MOVIE

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  • イノセント・ボーイズ
  • 74年の米ジョージア州、校則の厳しいカトリック系学校に通う14歳のフランシスは、親友ティムたちと自分たちがヒーローに変身して女性校長を倒すコミックを描くのが生き甲斐。そんな彼が同級生のマージに恋をする。 クリス・ファーマンの小説「放課後のギャング団」(早川書房)をジョディ・フォスター製作・出演で映画化。監督は本作でデビューのピーター・ケア。劇中の70年代風アニメを「スポーン」のマクファーレンが制作。
  • 原題:
    The Dangerous Lives of Altar Boys
    監督:
    ピーター・ケア
    脚本:
    ジェフ・ストックウェル、マイケル・ペトロニ
    出演:
    エミール・ハーシュキーラン・カルキンジョディ・フォスター
    製作国:
    2002年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間44分
    配給:
    ギャガ・ヒューマックス共同
  • オフィシャルサイト

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