ハッスル&フロウ : 新作映画評論

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ハッスル&フロウ

劇場公開日 2006年8月12日
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ハッスル&フロウ 8月12日よりテアトルタイムズスクエアにてロードショー

南部の土壌と音楽の力が浮き彫りになった傑作

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カーティス・ハンソンは「8Mile」で、エミネムの物語を語るだけではなく、デトロイトのインナーシティの日常をリアルに描き出した。ジム・シェリダンは「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」で、50セントの物語を語るだけではなく、アイルランド人としての自己の世界も描き出した。「ハッスル&フロウ」には、その2作品にはない生々しさと熱気がある。メンフィスに生き、メンフィスを舞台にした“Poor & Hungry”でデビューしたクレイグ・ブリュワーは、メンフィスという街の物語を語ることにこだわり、それをDジェイとその仲間、彼らの音楽に凝縮していく。

浮浪者から取り上げたキーボード、クーラーも使えないクルマのなかで紡ぎ出されるライム、卵のパックを壁に張った即席のスタジオ、Dジェイが抱える娼婦が身体を張って手に入れる高価なマイク、妊娠によってお荷物になった娼婦のコーラス。デモテープには、彼らのすべてが注ぎ込まれ、それゆえにDジェイをトラブルに巻き込むことにもなる。

ブリュワーがそんなドラマを通して浮き彫りにするのは、黒人と白人(ちなみにこの監督は白人である)、男と女、囚人と刑務所の看守を繋ぐ南部の土壌とそこから生まれる音楽の力なのだ。

大場正明

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ABOUT THE MOVIE

  • ハッスル&フロウ 画像1
  • ハッスル&フロウ
  • アカデミー賞をはじめ、数々の映画祭で絶賛された音楽映画の傑作。メンフィスの貧しい地域で、ポン引きとしてしがない日々を送っているDジェイ。ビッグなラッパーになる夢をあきらめていたはずだったが、同郷のヒップホップ・スターのスキニ―・ブラックが凱旋公演を行いに帰ってくるという知らせを聞き、旧友や売春婦らと共に再びラッパーへの夢を追いかけることになる……。監督はメンフィス出身のクレイグ・ブリュワー。
  • 原題:
    Hustle and Flow
    監督・脚本:
    クレイグ・ブリュワー
    製作:
    ジョン・シングルトンステファニー・アレイン
    撮影:
    アメリア・ビンセント
    編集:
    ビリー・フォックス
    出演:
    テレンス・ハワードアンソニー・アンダーソンタリン・マニング、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、アイザック・ヘイズ
    製作国:
    2005年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間56分
    配給:
    UIP
  • 8月12日よりテアトルタイムズスクエアにてロードショー
  • オフィシャルサイト

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