ハウルの動く城 : 新作映画評論

現在の掲載作品数23649

ハウルの動く城

劇場公開日 2004年11月20日
RATE
RATE B+
ハウルの動く城のレビューを書く
見たい度
NO RATE
見たい度を投票
クリップ数
ハウルの動く城をクリップ
  • ハウルの動く城の作品情報
  • ハウルの動く城の注目特集
  • ハウルの動く城の映画評論
  • ハウルの動く城の予告動画
  • ハウルの動く城のフォトギャラリー
  • ハウルの動く城のDVD
  • ハウルの動く城の映画レビュー
  • ハウルの動く城のグッズ
  • ハウルの動く城の知恵袋
  • ハウルの動く城のつぶやき

ハウルの動く城 11月20日より日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

美しき妄想力と老人力があふれる宮崎の“アフター9・11”

画像(C)2004 二馬力・TGNDDDT

映画は気力と体力と妄想力である。特に妄想力。この力で映画の面白さは決まる。宮崎駿は大いなる妄想力の持ち主だ。その最たるものが妄想力全開の「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」である。が、2作品とも妄想力に比例にしてメッセージ性も強くなっていて、少々、居心地の悪いものがあった。「ハウル~」も正直、不安はあった。また説教されるんじゃないか!? でもそれは杞憂に終わった。

「ハウル~」はたまらなくキュートでつつましくて、それでいて生命力にあふれた物語だった。そう、これは宮崎版「オズの魔法使い」なのだ。90歳の老婆に変えられた少女も本当は臆病な魔法使いも火の小悪魔もカブ頭のカカシも、みな本当の自分を、自分の居場所を探している。彼らは動く城に集い、小さな家族をつくる。それぞれの魔法を解くのはかけがえのない人からのキスとぬくもり。「おうちがいちばん」とドロシーはいったが、ハウルの城の住人たちはこういうだろう。「家族がいちばん」。

宮崎の立ち位置はいつもよりずっと後ろにある。「戦争」を背景に描きながらも、前に出過ぎず、メッセージを叫ばず。けれども物語のなんと豊かで多弁なことか。宮崎の“アフター9・11”には美しき妄想力と老人力があふれている。

三留まゆみ

ブックマーク: Yahoo!ブックマークに登録する はてなブックマークに追加する livedoorクリップに登録する Buzzurlにブックマークする newsingにピックアップする

ABOUT THE MOVIE

  • ハウルの動く城 画像1
  • ハウルの動く城
  • 英国のファンタジー作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」の映画化作。父親の帽子店で帽子を作って暮らしていた18歳のソフィーは、荒野の魔女の呪いで90歳の老婆の姿になってしまう。彼女はハンサムだが気弱な魔法使いハウルと出会って、彼の居城でいっしょに暮らすようになるが、その城は4本足で歩く動く城だった。ソフィーの声を倍賞千恵子、ハウルの声を木村拓哉が担当。
  • 監督・脚本:
    宮崎駿
    原作:
    ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
    音楽:
    久石譲
    出演:
    倍賞千恵子木村拓哉、美輪明広、我修院達也神木隆之介伊崎充則大泉洋加藤治子
    製作国:
    2004年日本映画
    上映時間:
    1時間59分
    配給:
    東宝
  • 11月20日より日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2004 二馬力・TGNDDDT

- PR -

ガイド

新作映画評 人気映画評論家による最新作批評のコーナー。近日公開または公開中の最新作の中から編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介。更新は、毎週火曜日。

読み込み中...