ホテル・ハイビスカス : 新作映画評論

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ホテル・ハイビスカス

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ホテル・ハイビスカス

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シネマライズほかにて公開中

ドラマ展開の狙いはわかる、が

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男勝りで、破天荒な小3の美恵子、黒人とのハーフの兄、白人とのハーフの姉、自由奔放で働き者の母親と見事に力の抜けきった父親。死んだネコの皮を剥いで食べるといわれている老婆やガジュマルの木に宿る精霊キジムナーを呼びだすことができる老人。

風変わりだが、愛すべき人物たちが次々に登場し、沖縄の風土とともに国境を越えたネットワークが浮かび上がり、自分の道を突き進む女を男が静かに見守り、受け入れていくところなどには、前作「ナビィの恋」に通じる魅力がある。しかし、前作のようにすんなりとその世界に入り込むことはできない。

映画の狙いはわかる。美恵子の目から見た世界は、4つのエピソードを通して変化していく。最初のふたつでは、キジムナーだと思ったものが訓練中の米兵だったり、大抽選会が母親の仕組んだトリックであるように、子供と大人の距離が描かれる。これに対して残りのふたつでは、本物のキジムナーや先祖の霊が現れることで、子供と大人の世界がひとつになる。その狙いは、後半では成功している。だが前半では、子供の目を意識するあまり、人物ばかりが大騒ぎを繰り広げるだけで、映画の空気が散漫になってしまっているのだ。

(大場正明)

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ABOUT THE MOVIE

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  • ホテル・ハイビスカス
  • 「ナビィの恋」の中江裕司監督の4年振りの新作。仲宗根みいこの同名コミックを原作に、沖縄でホテルを経営す3世代同居家族を、小学3年生美恵子の目から描く。現地オーディションで3000人の中から選ばれた主人公役、蔵下穂波に加え、沖縄民謡界を代表する登川誠仁や照屋政雄、TV「ちゅらさん」の“沖縄のおばあ”役、平良とみらが出演。音楽は「ナビィの恋」の磯田健一郎が担当、「森の熊さん」などの童謡を沖縄流にアレンジ。
  • 監督:
    中江裕司
    撮影:
    高間賢治
    音楽:
    磯田健一郎
    出演:
    余貴美子平良とみ大城美佐子
    製作国:
    2002年日本映画
    上映時間:
    1時間32分
    配給:
    シネカノン
  • オフィシャルサイト

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