HOTEL : 新作映画評論

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シネマスクエアとうきゅうほかにて公開中

マイク・フィッギス監督が見出した映画の新たな規範

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「リービング・ラスベガス」の成功にもかかわらず、実験的な作品を次々と発表するようになったフィッギスは、あるインタビューで彼が見出した新たな規範について、こう語っていた。「映画とはSFであり、ブラック・コメディであり、キャラクターがプロットなのだ」。つまり彼の作品では、何でも起こり得るし、常に毒が散りばめられ、直線的で明確なプロットなど存在しないということだ。

この映画には、まさに彼の言葉通りの世界がある。キャラクターを発展させるのは、アドリブが許された俳優自身だ。ドラマでは、昏睡状態に陥った映画監督の意識がホテルと一体化するという異変が起こる。彼は、錯綜する男女関係を監視カメラのように見渡し、その視野は4分割された画面で表現される。

そしてもうひとつ印象的なのが、ドグマ95を挑発するような台詞や映像である。考えてみると、画面を4分割するアイデアはドグマと無縁ではない。ドグマの4人の監督が、同時進行する4つのドラマを撮るイベントを行ったのと、フィッギスが前作「TIMECODE」で4分割に挑戦したのは、ほとんど同じ時期のことだった。そんな接点が、フィッギスにドグマを意識させているのかもしれない。

(大場正明)

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ABOUT THE MOVIE

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  • 「リービング・ラスベガス」(95)でニコラス・ケイジをオスカー俳優にしたマイク・フィッギス監督が、俳優のアドリブ演技を尊重、4場面をカメラ4台で同時撮影、4分割場面にするなど、ユニークな演出で描く異色作。ベニスのホテルに集まったのは、ジョン・ウェブスターの「マルフォイ夫人」映画化作を撮影中のクルーと俳優たち。が、監督が撮影中に何者かに銃撃されて昏睡状態に。実はこのホテルには恐るべき秘密があった。
  • 原題:
    Hotel
    監督・脚本:
    マイク・フィッギス
    撮影:
    パトリック・アレクサンダー・スチュワート
    出演:
    デビッド・シュワイマーリス・エバンスサルマ・ハエック
    製作国:
    2001年イギリス映画
    上映時間:
    1時間56分
    配給:
    シナジー
  • オフィシャルサイト

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