仄暗い水の底から : 新作映画評論

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仄暗い水の底から

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仄暗い水の底から

仄暗い水の底から

1月19日より、日劇東宝ほか全国東宝邦画系にてロードショー

あの「リング」の原作&監督コンビが日常世界の恐怖を描く

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怖い、と言うよりも居心地が悪い。本作はあの「リング」シリーズの鈴木光司・中田秀夫コンビの最新作だが、今回は「見たら死ぬビデオ」というSFがかった設定は登場せず、誰にでも起こる恐怖を描いているからこそ、身近で居心地が悪いのだ。

原作は東京湾をテーマにしたホラー連作短編だが、映画はその舞台をベースに、離婚・親権問題を抱えた母親の苦悩と、母娘が住むマンションで続発する怪奇現象が同時進行する。

恐怖の増幅装置の1つはエレベーター。窓付きのやつだ。誰も住んでいない階で、フロアが変わる瞬間に見える人影(この感じは公式サイトでも味わえる)、1人で乗っているのに、知らない子供が防犯カメラに写る。そして、雨。「セブン」ばり土砂降りのなかで、ポツリとたたずむ少女。その顔は何かで塗りつぶされたように真っ黒だ。

現実の問題と得体の知れない恐怖。原作にないエピソードを巧く構築したのは、中田作品の常連の高橋洋ではなく、若手の中村義洋と鈴木謙一。ホラー作品は初めてだが、高橋脚本と比較しても遜色はない。

主演は初のホラーとなる黒木瞳。多少演技に熱が入った感は否めないが、それでも彼女が味わう恐怖はひしひしとこちらに伝わってくる。

(編集部)

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  • 「リング」で大ブームを起こした原作者と監督のコンビが再びホラーに挑んだ話題作。主演の黒木瞳はホラー映画初挑戦。テーマが「母性」だけに、結末で感動を呼んでいる。 離婚によって新生活を始めることになった淑美と娘の郁子。だが、夫と親権争いに巻き込まれ、引っ越したマンションでは不可解な足音や水漏れに悩まされる。そして郁子が拾ってきた子供用のバッグから、未解決の幼女失踪事件の事実が浮かび上がる。
  • 監督:
    中田秀夫
    脚本:
    中村義洋鈴木謙一
    音楽:
    川井憲次
    出演:
    黒木瞳菅野莉央
    製作国:
    2002年日本映画
    上映時間:
    1時間41分
    配給:
    東宝
  • オフィシャルサイト

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