理想の女(ひと) : 新作映画評論

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理想の女(ひと)

劇場公開日 2005年9月10日
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理想の女(ひと) 9月10日よりシネスイッチ銀座ほかにてロードショー

善い女、悪い女、善と悪とはそんなに明快に分かれるものか

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若く貞淑な新妻の前に、ある日突然現れた評判のよくない年上の女性。夫が彼女に小切手を渡しているのを発見したことから、純真なウィンダミア夫人の胸にさざ波が立つ……。オスカー・ワイルドの戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」は19世紀ロンドンの社交界を舞台に、若き人妻の1日の心の動きをリズミカルに描いた傑作だ。この映画化では舞台を1930年代、南イタリアの高級リゾートに移し、映画的な見せ場と単純化を施しているが、原作のエレガントで皮肉な味わいは変わらない。

まだ少女のようなウィンダミア夫人をおびやかす、あだっぽいアーリン夫人。この熟女の正体は、夫との関係は、という謎解きがまず面白い。そして、映画の原題であり、原作のキーワードでもある「グッド・ウーマン」=善良な女とは、というテーマ。善い女、悪い女、善と悪とはそんなに明快に分かれるものか。

対照的な2人の女性の人生が一瞬交差し、のっぴきならない結末にもつれ込むのを「扇」という小道具が救うとき、アーリン夫人の真情も知れる。そのとき、あなたの胸は切なさでいっぱいになるだろう。夫人の複雑な内面をからりと粋に演じたヘレン・ハントが見事だ。

田畑裕美

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ABOUT THE MOVIE

  • 理想の女(ひと) 画像1
  • 理想の女(ひと)
  • 人気女優スカーレット・ヨハンソン主演の人間ドラマ。南イタリアの避暑地にやってきたニューヨークの上流階級夫妻ロバートとメグ。これまで夫の愛を信じてきたメグだが、夫が奔放な恋愛遍歴を重ねてきたアメリカ女性アーリーンと密会しているという噂を耳にして動揺する。オスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」を、1930年代のイタリアのセレブが集う高級避暑地を舞台に映画化。監督は「完全犯罪」のマイク・バーカー。
  • 原題:
    A Good Woman
    監督:
    マイク・バーカー
    脚本:
    ハワード・ヒメルスタイン
    原作:
    オスカー・ワイルド
    撮影:
    ベン・セレシン
    音楽:
    リチャード・G・ミッチェル
    出演:
    ヘレン・ハントスカーレット・ヨハンソントム・ウィルキンソンスティーブン・キャンベル・ムーアマーク・アンバース
    製作国:
    2004年イギリス・スペイン・イタリア・アメリカ・ルクセンブルク合作映画
    上映時間:
    1時間33分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • 9月10日よりシネスイッチ銀座ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

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