五条霊戦記/GOJOE : 新作映画評論

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五条霊戦記/GOJOE

劇場公開日 2000年10月7日
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五条霊戦記/GOJOE 10月7日より日劇東宝ほか全国東宝系にてにてロードショー

SFXアクションで魅せる石井流“男の美学”

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殺人鬼と化した義経と修験者・弁慶との対決を「マトリックス」ばりのサイバーアクション(最近はこの手の決まり文句だらけですが)で描いた、と評判の「五条霊戦記」は、期待に違わぬ傑作です。オカルティズム(精神)とアクション(身体)の運動が、めくるめく高速で展開するフィルムは、ようやく撮りたいものを撮りたいように撮った石井聰互の会心作でしょう。監督だけではありません。色白の面立ちの浅野君が凄みを帯びた美少年・義経ならば、弁慶を演じる隆大介は、逞しい体躯とイキっぱなしの形相で、さすが「無名塾」の面目躍如。無宿人の永瀬正敏、阿闍梨の勅使川原三郎など、他のキャラもまた、役者自身のナルシズムと妙に一致して、独特のオーラを放ちます。そしてクライマックスは日本映画史に残る殺陣の名場面ではないでしょうか。義経の刃が弁慶の身体を貫き、そこに目も眩む稲妻が炸裂し、橋が燃え上がるさまは、クローデル風に言えば、天と地の壮大なるまぐわい、男と男の濃厚なセックスシーンなのです。しかしそれを大島渚のように美学的ではなく、圧倒的なアクションとして畳みかけ、そこに突如、エクスタシーに満ちたアナーキーな空間を切り開いたところが、石井流の男の美学なのです。

日下部行洋

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ABOUT THE MOVIE

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  • 五条霊戦記/GOJOE
  • 平安時代末期。平家が支配する京の都は荒れ果て、世紀末の様相を呈していた。五条橋では、平家武者が次々と襲われ、人々に“鬼”の仕業と恐れられていたが、その正体は源氏の生き残り、遮那王こと源義経だった。その頃、夢の中で「鬼を退治せよ」との掲示を受けた弁慶は、義経を討つべく立ち上がる。そして五条橋で弁慶が見たものは、希有なる容姿を持ち最強の気を操る美青年の姿だった。
  • 監督:
    石井聰亙
    脚本:
    石井聰亙中島吾郎
    プロデューサー:
    仙頭武則
    出演:
    浅野忠信隆大介永瀬正敏岸部一徳國村隼、勅使河原三郎、船木誠勝
    製作国:
    2000年日本映画
    上映時間:
    2時間17分
    配給:
    東宝
  • 10月7日より日劇東宝ほか全国東宝系にてにてロードショー
  • オフィシャルサイト

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