劇場公開日 1987年1月15日

「悲痛な恋愛映画」ザ・フライ みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0悲痛な恋愛映画

2014年2月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

SF作品によく登場する頭のおかしなマッドサイエンティストではない良識ある1人の科学者が、自分の犯したミスによって取り返しのつかない悲劇に見舞われてしまう。

D・クローネンバーグ監督の人間社会から疎外された異形の者たちへの愛情はここでも健在だった。

元ネタである『ハエ男の恐怖』はトラウマになるほどすげぇ怖かったけど、このリメイク版も怖さでは負けてはいない。最近の『第9地区』は主人公が次第にエビ星人へと変身して行くSFアクションだったけど、悲劇性では本作の方が上!
アカデミーメイクアップ賞の栄冠もダテじゃない。徐々にハエ化して行くJ・ゴールドブラムのおぞましい姿に、思わず呼吸する事さえ忘れて戦慄を覚えてしまう。

本作からの教訓は、飲んだら入るな!テレポット(物質転送装置)だろうね。

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みつまる。