ザ・バニシング 消失

劇場公開日:

ザ・バニシング 消失

解説

ある日突然消えた恋人を捜す執念と亡霊にとり憑かれたかのような男が、次第に精神的に追い詰められていく姿を描いたサイコサスペンス。1988年に製作され、93年には監督のジョルジュ・シュルイツァー自身のメガホンにより、「失踪 妄想は究極の凶器」(ジェフ・ブリッジス、キーファー・サザーランド、サンドラ・ブロック出演)としてハリウッドリメイクもされている。日本では長らく劇場未公開だったが、2019年4月に劇場公開が実現。オランダからフランスへ車で小旅行に出がけたレックスとサスキアだったが、立ち寄ったドライブインで、サスキアがこつ然と姿を消してしまう。レックスは必死に彼女を捜すが手がかりは得られず、3年の月日が流れる。それでもなお捜索を続けていたレックスのもとへ、犯人らしき人物からの手紙が何通も届き始める。

1988年製作/106分/オランダ・フランス合作
原題:Spoorloos
配給:アンプラグド
劇場公開日:2019年4月12日

スタッフ・キャスト

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(C)1988 Published by Productionfund for Dutch Films

映画レビュー

4.0迫り来る飄々とした恐怖。真相を知らずにいられなくなる心理的作用に震撼。

2019年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

この映画の噂はずっと前から聞いていたが、なかなか見る勇気がなかった。なにしろあのキューブリックが絶賛するほどなので、うっかり足を踏み入れると、何か邪悪なものが心の中に入り込まれそうな気がしていたからだ。が、公開から30年もの月日が流れ、ようやく意を決して観た本作は、私の予想を大きく覆すものだった。バイオレンス場面は皆無だし、表立って恐ろしいことが起こるわけではない。

むしろ「忽然と恋人が消えた」という心の穴を突きつけられ、そこに「何らかの事情を知る男」のコミカルにさえ思えるほどの飄々とした日常と思考を対比していくことで、本作は実に不気味な手触りと陰影を生み出していく。冒頭のトンネル内の映像は実に象徴的だ。

気付かぬうちに徐々に引き込まれていく流れ、真相を知らずにいられなる心理的作用に、唸らせられる。もしかすると『セブン』などの後続のサスペンス作はこの影響を多少なりとも受けているのかも。

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牛津厚信

4.5真実を知りたい。知りたい。知りたい。の先に待つものとは

2023年12月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

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moon-yoko

4.5こんな面白い映画あるの?

2023年12月5日
iPhoneアプリから投稿
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madu

3.5花柄ポット! パトリシア・ハイスミスの濃厚な影響を感じさせる「失踪ミステリ」の秀作。

2023年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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じゃい
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