Dolls(ドールズ) : 新作映画評論

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Dolls(ドールズ)

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Dolls(ドールズ)

Dolls(ドールズ)

10月12日より、丸の内ピカデリー2ほか全国松竹系にてロードショー

男性の思う“究極の愛”ってどないやねん

画像(C)Office Kitano

つくづく、北野武はロマンチストだと思った。北野監督が初めて純愛に挑んだこの映画。3つのエピソードはいずれも破滅に向う愛。佐和子(菅野美穂)は婚約者の裏切りに自殺を図る。春奈(深田恭子)は顔に傷を負った自分のために、失明した青年に同情する。良子(松原智恵子)に至っては、公園のベンチでン十年も恋人を待ち続けている。ベネチア映画祭で賛否両論を呼んだのも当然だ。恋も人生も謳歌しているイタリア娘が言っていた。「破滅型の恋なんて理解できな~い」と。

と書くと、「これは近松門左衛門の悲恋を現代に蘇らせた」と反論する人もいるだろう。だが見る方にしてみれば、そんなことは知ったこっちゃない。あくまで主人公に共感できるか否かがポイント。以前、その恋が不倫と知り、ショックで万引きに走る女性を演じた某女優が言ってたっけ。「結局それは、男性が描く女性の理想像。そんなに女性は弱くないって」。同感です。

なので北野映画とか文楽だとか、小難しいことは取っ払って「男性の思う“究極の愛”ってどないやねん」ぐらいの気持ちで劇場に足を運んでみては? 物語に異論はあれど、日本の四季を見事に捕らえた柳島克己氏の映像を見るだけでも損はありません。

(中山治美)

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ABOUT THE MOVIE

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  • Dolls(ドールズ)
  • 北野武監督第10作。近松門左衛門の人形浄瑠璃「冥途の飛脚」の舞台で幕を開け、その舞台で死への旅に出る男女の人形が、観客を3つの愛の物語へと誘っていく。 監督は「日本の四季」を描くことをも構想、撮影は北野組の常連で、近年では「バトル・ロワイアル」「GO」を手がけた柳島克巳が担当。音楽も北野組の久石譲。衣装はヨウジヤマモト。往年の美人女優、松原智恵子、吉沢京子の久々の映画出演も話題。
  • 監督・脚本:
    北野武
    音楽:
    久石譲
    編集:
    北野武
    出演:
    菅野美穂西島秀俊三橋達也松原智恵子深田恭子
    製作国:
    2002年日本映画
    上映時間:
    1時間53分
    配給:
    松竹、オフィス北野
  • オフィシャルサイト

(C)Office Kitano

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