D.I. : 新作映画評論

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新作映画評論

D.I. D.I.

D.I.

4月26日より、ユーロスペースにてロードショー

笑いこそが最大の武器となるのだ

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パレスチナ映画(フランス合作)「D.I.」を見る。やはりここでも古代から延々と続く「目には目を歯には歯を」の終わりなき応酬が、しかしオフビートなギャグ感覚で描かれる。たとえば、毎朝ゴミ袋を隣家に投げ込むオジサンがいて、ついにある日、それらのゴミ袋がまるごと隣家から投げ返される。すると、オジサンは真顔で「恥を知れ!」と怒鳴る……といった具合に。決してマジメなお勉強の材料として見るべき映画ではない。ただ、こうしたオフビート・コメディをあえてパレスチナの地で撮影する作者の意図は明らかだろう。

この世界の悲喜劇性や人間の愚かさに対し、僕たちはもはや笑うしかない? いや、それでは不充分だ。最近ではマイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」が効果的に実践したように、笑いこそが劣性にある立場の者にとって最大の批評の武器となるのだ。

(北小路隆志)

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ABOUT THE MOVIE

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  • D.I.
  • イスラエルに住むエリアが愛する女性マナルは、パレスチナ在住。会えるのは2国間のチェック・ポイントだけの2人は、愛を貫けるのか? 全編を通して主人公もヒロインも台詞ナシで、サイレント映画のコメディを思わせる作劇術。監督スレイマンは60年、イスラエルのナザレ生まれ。82年からニューヨークで活動するが、93年に帰国。96年の長編第1作「消滅の年代記」でベネチア映画祭新人監督賞を受賞、本作でカンヌ映画祭審査員賞を受賞。
  • 原題:
    Divine Intervention-Yadon Illaheya
    監督・脚本:
    エリア・スレイマン
    撮影:
    マルク=アンドレ・バティーニュ
    出演:
    マナル・ハーデル、ナーエフ・ダヘル、ナジーラ・スレイマン
    製作国:
    2002年フランス映画
    上映時間:
    1時間34分
    配給:
    フランス映画社
  • オフィシャルサイト

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