カーテンコール : 新作映画評論

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カーテンコール カーテンコール 11月12日よりシネスイッチ銀座ほかにてロードショー

懐かしさの向こうにある父と娘の物語

画像(C)「カーテンコール」製作委員会

もしかしたら昭和という時代はしあわせだったのではないか?という疑問を最初に投げかけたのは「クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」だった。世界を20世紀に戻そうとするイエスタデイ・ワンスモアのケン&チャコに感化されたのか、それともなつかしモードにスイッチが入る時期だったのか、その後「昭和」は雨後の筍のようにジャンルを超えて日本に蔓延した。

「カーテンコール」が流行りの「昭和映画」(あえてそう呼ぶ)と違うのは、「過ぎ去りし時間はかくも美しい」で終わってないところだ。昭和30~40年代。地方都市の映画館。幕間芸人……と、なつかしさのツボは揃ってる。が、泣けてしまうのはその向こうにある父と娘の(そして果たせなかった恋の)物語だ。「がんばったな」。夏八木勲の言葉で、娘たちは長い時間の呪縛から解放される。

昭和がしあわせだったのは「しんちゃん」にもあるように、みんなが夢見ることを信じていたからだろう。いつでも夢を持ち続けるのは容易ではないと知りながらも、懸命に生きていたからだろう。これはそんな時代を生きた人すべてに贈るカーテンコール。夢のその先は苦くても、そこには必ず待っていてくれる人がいる。

三留まゆみ

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  • カーテンコール
  • 日本アカデミー賞作品賞を受賞したヒット作「半落ち」や「チルソクの夏」の佐々部清監督が、自身の故郷である下関を舞台に、家族の絆と、戦後のプログラム・ピクチャーへの愛を描く感動作。東京の出版社で働く香織は故郷・福岡のタウン誌に異動になり、ある投稿から昭和30年代から40年代の下関の映画館で活躍していた幕間芸人・安川修平のことを知ってその調査を始める。主演は「スワロウテイル」「花とアリス」の伊藤歩と藤井隆。共演に鶴田真由、藤村志保、夏八木勲など。
  • 監督・脚本:
    佐々部清
    撮影:
    坂江正明
    出演:
    伊藤歩、藤井隆、鶴田真由、奥貫薫、福本清三、津田寛治、藤村志保、夏八木勲
    製作国:
    2005年日本映画
    上映時間:
    1時間51分
    配給:
    コムストック
  • 11月12日よりシネスイッチ銀座ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)「カーテンコール」製作委員会

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