カサノバのレビュー・感想・評価
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神秘的なヴェネチアの街
1953年のヴェネチアが舞台。建造物は荘厳華麗で衣装も見応えがある。
歴史上実在したとされるモテモテ男のジャコモ・カサノヴァがモデルになっているコメディ・ラブ・ロマンス。
処刑されそうになるところからのアクションも見応えがある。
チャプリン映画のような、軽いブラックジョークが好きなら楽しめる作品。
大爆笑B級時代劇
登場人物みんながみんな、濃ゆくて抜けてる。
パプリッツィオとかルポの使い方が大好き。
気楽~に見たい時にお勧めです。
ヒース・レジャー、本当に惜しい俳優を亡くしたなぁ。
死んでからはまってしまったじゃないか。
そして、気づいた。
ヒース・レジャー=マッチョな稲垣吾郎。
ふとしたときが似てる。
オペラ・ブッファのような映画のお楽しみ
18世紀のベネチアを舞台に、女性遍歴を重ねる伊達男カサノバを題材として創作した斬新な恋愛喜劇。ラッセ・ハルストム監督が軽妙洒脱に演出した、実に楽しい映画に仕上がっている。モーツァルトのオペラにもなりそうな機知とユーモアの上品なバランスも良く、これにカメラの流動性と音楽の統一感が加わっていれば申し分なかった。女性の自立を唱える令嬢と彼女から敵視されるカサノバが結ばれる皮肉、ヴェネツィア名物カーニバルの夜の舞踏会騒動とその後の気球船のランデブー、ローマカトリック教会から異端扱いで弾圧される女性論作家のゴーストライターだった令嬢を救うエピソードなど、物語の構築度は高い。
女たらしの代名詞
富豪の娘ヴィクトリアを見つけ婚約に取り付けたカサノバだったが、彼女に恋する男ジョヴァンニから決闘を申し込まれる。カサノバは名前を偽り、ジョヴァンニのほうも剣の達人の姉フランチェスカ(ミラー)を代役に立て、そのフランチェスカに恋の募らせてしまう・・・しかし、フランチェスカには婚約者が・・・
フランチェスカが顔も知らない婚約者に人気作家のグアルディとして近寄り、今度は婚約者になりすましてフランチェスカの元へ・・・そこへ現れたのがカサノバを捕らえようとしていた司教(アイアンズ)。謝肉祭の舞踏会では二役をこなさなければならないし、彼を知ってる総督やらヴィクトリア、それに関係のあった女たち。
ヴェネチアの上空を飛ぶ熱気球はロマンチックだったけど、かなりコメディタッチなので違和感さえあった。カトリックの権威も面白おかしく描いてあるし、全体的には楽しめる。そして最後には大団円のように思わせておいて、ヴェネチアに残されたジョヴァンニとヴィクトリア。本物のカサノバを逃がすため自らカサノバ役を買って出る。2人が幸せに暮らしたわけじゃなく、彼が第二のカサノバとなったというオチがついた。なかなか上手い!
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