ブルース・オールマイティ : 新作映画評論

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ブルース・オールマイティ

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ブルース・オールマイティ

ブルース・オールマイティ

12月20日より、日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー

結末はわかってるお話だけど心地よい余韻

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宝クジで3億円当たったらどうする? 都心にマンションを買って、あとは堅実に貯蓄して……というのが私の想像の限界。福祉活動や反戦活動に寄付なんて考えは一瞬たりとも頭をよぎらない。実に自分勝手だが、庶民なんてこんなもんだ。ジム・キャリーの新作は、「そんな庶民マインドではいけんよ」というハートフルなヒューマン・コメディだ。

キャリー演じるTVリポーター、ブルースが神様から1週間だけ代理をまかせられるのが物語の発端。スーパー・パワーを得た彼がやったことは愛犬の下の躾を完璧にし、特ダネ報道し、月を引き寄せ、人々の願いすべてに「イエス」と答える。小せぇ~。もちろん次々に破綻が起きるというのが笑いのツボで、キャリーの腕の見せどころ。「マジェスティック」でシリアス・アクターとしての片鱗を見せた後なのでブチ切れたギャグはない。とはいえ、マンネリ系ギャグであっても観客を笑わせられるのもキャリーの底力なのである。実際、顔芸だけの俳優じゃないのだ。

「パッチ・アダムス」を作ったトム・シャドヤック監督の演出だから、結果は誰もが想像できる通り。よく言えば、フランク・キャプラを意識した雰囲気もある。よほど偏屈な人でない限り、見終った後に心地よい余韻を感じるだろう。余談だが、助演の犬に注目してほしい。あまりの芸達者ぶりにお口アングリとなること間違いなし!

(山縣みどり)

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