処刑人 : 新作映画評論

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処刑人 処刑人

処刑人

2月17日より、渋谷東急3・丸の内シャンゼリゼほかにて全国ロードショー

悪いヤツなら、殺してもいいんです

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悪い奴らは皆殺し。ボストンの教会に通う敬虔なカソリックの若者マクナマス兄弟は、ひょんなことからロシアン・マフィアの手先を殺してしまう。しかし日頃の品行方正が認められ、無事正当防衛で釈放される。そこで2人は神の声を聞くのである。悪人どもに神の鉄槌をくだせ! というストーリーからすぐ想像がつくように、「処刑人」は「狼よさらば」的な町のダニ退治ドラマである(ご丁寧に「チャールズ・ブロンソンの映画みたいにやろう」なんてセリフまである)。しかも復讐譚の動機づけがないだけに、下手をすれば不愉快な殺人劇にもなりかねない。

だが、想像もつかないのがそのあとの展開だ。物語は予想もつかない方向に転がり、2人が受けた妄想電波はどんどん強く強力に世界中に広がっていくのである。いちばん強力に電波を受けてしまうのは2人を追うFBIの捜査官を演じるウィレム・デフォー。いきなり登場するや刑事をパシリに走らせ、ホモを見ては「カマ野郎!」と罵倒し、驚くべき推理力で事件の真相を喝破するかと思うと、しまいに自分で事件を再現しながら歌い踊って銃を撃つ! デフォーの恐るべき大変身&大怪演だけでも一見の価値はあり。

(柳下毅一郎)

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ABOUT THE MOVIE

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  • 処刑人
  • サウスボストンの精肉工場に勤めるコナーとマーフィーのマクマナス兄弟。2人は行きつけのバーでロシアン・マフィアと騒動を起こした末、正当防衛で彼らを殺してしまう。無罪放免となった兄弟は、その夜神からのある啓示を受ける。「悪なる者を滅ぼし、善なる者を栄えさせよ──」出所した2人は早速大量の武器を購入し、マフィアの幹部や殺し屋などを次々と“処刑”していく。
  • 原題:
    The Boondock Saints
    監督・脚本:
    トロイ・ダフィー
    出演:
    ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス、ウィレム・デフォー
    製作国:
    1999年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間50分
    配給:
    JET
  • オフィシャルサイト

処刑人

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