記憶の棘 : 新作映画評論

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新作映画評論

記憶の棘 記憶の棘 9月23日よりシャンテシネほかにてロードショー

オカルト性と扇情性がミステリアスに絡み合う

画像(C)2004 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
ALL RIGHTS RESERVED.

ニコール・キッドマンはハリウッドのトップ女優に違いないが、外国の鬼才や無名の新進と平然と組んだり、折々見せる「蛮勇」はどこか反ハリウッド的でもある。彼女自身オージーだが、この「記憶の棘」も監督はイギリスの新進グレイザー、脚本にはフランスの大御所カリエールが加わり、演奏会で流れる曲はワグナーと、マンハッタンの話ながら、何やら「異人」風味たっぷり。

10年前、夫を亡くした女性がようやく再婚を決めた矢先、10歳の少年が現れる。夫と同じ名を名乗り、夫婦しか知らない秘め事を口にするこの少年は、果たして夫の生まれ変わりなのか……。

輪廻をめぐるオカルト性と、10歳の少年に心を乱されるという扇情性。この2つがミステリアスに絡み合い、不穏なムードをかき立てる。実は一応、合理的な落ちがあるのだが、それでも謎めいた余韻が消えないのは、キャメロン・ブライト演じる少年の不可思議さ。一見、普通の子供に潜む成熟した男のような色気には、ヒロインならずとも引きつけられる。マンハッタンの上流家庭に場違いに紛れ込み、人間関係をかき乱す彼もまた、年齢やアイデンティティの境を超えた「異人」なのだ。

田畑裕美

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ABOUT THE MOVIE

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  • 記憶の棘
  • ニコール・キッドマン主演、ニューヨークのアッパー・イースト・サイドで暮らす美しい未亡人アナが再婚直前、夫の生まれ変わりと告げる10歳の少年に出会い苦悩する、切ない愛のミステリー。二コールと互角の演技で圧倒させる少年ショーンに、「X-MEN/ファイナル・ディシジョン」のキャメロン・ブライトが扮する。監督はレディオヘッド、ジャミロクワイのPVで知られるビジュアリスト、ジョナサン・グレイザー。
  • 原題:
    Birth
    監督:
    ジョナサン・グレイザー
    脚本:
    ジャン=クロード・カリエール、ミロ・アディカ
    撮影:
    ハリス・サビデス
    音楽:
    アレクサンドル・デプラ
    出演:
    ニコール・キッドマン、キャメロン・ブライト、ピーター・ストーメア、ローレン・バコール
    製作国:
    2004年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間40分
    配給:
    東芝エンタテインメント
  • 9月23日よりシャンテシネほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2004 NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

記憶の棘

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