ビヨンド the シー/夢見るように歌えば : 新作映画評論

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ビヨンド the シー/夢見るように歌えば ビヨンド the シー/夢見るように歌えば 2月26日よりシネスイッチ銀座ほかにてロードショー

ミュージカルシーンの本気度が映画に光明を与える

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「マック・ザ・ナイフ」や「ビヨンド・ザ・シー」(シャルル・トレネの名曲「ラ・メール」の英語版)で有名な、37歳で夭折した人気歌手ボビー・ダーリンの伝記的ミュージカル。「伝記的」と書いたのは、虚構がないまぜになったドラマになっているからで、のちにボビー・ダーリンになる病弱な少年と、死に直面しかけたボビー(ケビン・スペイシー)が対話しながら、劇中、ボビー・ダーリンの伝記映画を作っていくという趣向に、ボブ・フォッシーの「オール・ザット・ジャズ」的要素が加味されている点が興味深い。

「真夜中のサバナ」でも圧倒的歌唱を聴かせたケビン・スペイシー(製作、監督、脚本、主演)のもはや独り舞台! 「あてぶり」でなく、ボビー・ダーリンの「ものまね」に徹し、表題曲をはじめとするプロダクションナンバーを熱くシング&ダンスしていて、魅せる。物語としては不治の病との闘い、(「グリース」のピンクレディースの憧れだった)人気女優サンドラ・ディーとのロマンス……お涙頂戴式の凡庸な人生なのだが、ミュージカルシーンの本気度が映画に光明を与える。

ただ、スペイシーの至芸はボビー・ダーリンを「演じて」いるだけで、「Ray/レイ」のレイ・チャールズの人生を生きたジェイミー・フォックスに比べると、魂に響いてこない。ファンタジーとして見るべきミュージカルだろう。

佐藤睦雄

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  • ビヨンド the シー/夢見るように歌えば
  • 「アメリカン・ビューティー」「ユージュアル・サスペクツ」のオスカー俳優ケビン・スペイシーの「アルビノ・アリゲイター」に続く監督第2作で、今回は主演も兼任。50年代から60年代に活躍し37歳で夭折した実在のエンターテイナー、ボビー・ダーリンの生涯を音楽満載で描く。彼が結婚した人気女優サンドラ・ディー役は「ブルークラッシュ」のケイト・ボズワース。他にジョン・グッドマン、ブレンダ・ブレッシンら芸達者が共演。
  • 原題:
    Beyond the Sea
    監督:
    ケビン・スペイシー
    撮影:
    エドゥアルド・セラ
    共同脚本:
    ケビン・スペイシー
    出演:
    ケイト・ボズワース、ジョン・グッドマン、ボブ・ホスキンス
    製作国:
    2004年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間58分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • 2月26日よりシネスイッチ銀座ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

ビヨンド the シー/夢見るように歌えば

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