はなればなれに : 新作映画評論

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新作映画評論

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はなればなれに

2月3日より、銀座テアトルシネマほかにてロードショー

ゴダール絶頂期の名作がついに日本初公開

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「男と女と車が1台あれば映画はできる」と言っていたゴダールは、その言葉どおり「勝手にしやがれ」を撮り、この映画を撮り、「気狂いピエロ」を撮った。だが、いかなる運命の悪戯か、日本ではこの「はなればなれに」だけオクラ入り。今回、実に37年ぶりの初公開だ。

推理小説マニアの若者2人が愛車シムカを走らせ、北欧からやって来た女の子と3人組で強盗に入る──「ゴダールの映画史」では寝てしまった人も、これならオッケーのB級仕立て。授業中に手鏡をのぞくアンナ・カリーナのコギャルぶり(ハイソックスだ!)、3人がフロアで踊るマディソン・ダンス……ジャームッシュやタランティーノがハマるのも無理はないカッコよさ。だが、どんなにアメリカチックに戯れても、冬枯れのパリの霧のようにたちこめる「深い、深い、深い悲しみ」。

音楽ミシェル・ルグラン、撮影ラウル・クタールは、ジャック・ドゥミの処女作「ローラ」と同じ。“ヌーヴェル・ヴァーグの真珠”と讃えられた「ローラ」の日本公開も、製作から30年以上あとだった。この2粒の真珠には、青春の甘さと苦さと同時に、失われた時も閉じこめられているかのようだ。

(田畑裕美)

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ABOUT THE MOVIE

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  • はなればなれに
  • 肌をさす冷気がこころよい冬のパリ。推理小説マニアのフランツとアルチュールは北欧からやってきた美しいオディールに一目惚れした。フランツとアルチュールは大の親友だが、性格は正反対。金はないがヒマだけはあるのが共通点だった。そんな3人がなぜか、冬のある日、セーヌの支流マルヌ川沿いの邸に眠る大金の強奪計画を実行することに。計画は二転三転、やがてついに作戦決行の日がやってくるのだが……。
  • 原題:
    Bande A Part
    監督:
    ジャン=リュック・ゴダール
    出演:
    アンナ・カリーナ、サミー・フレイ、クロード・ブラッスール
    製作国:
    1964年フランス映画
    上映時間:
    1時間36分
    配給:
    フランス映画社
  • オフィシャルサイト

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