あの頃ペニー・レインと : 新作映画評論

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あの頃ペニー・レインと

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あの頃ペニー・レインと

あの頃ペニー・レインと

3月17日より、日比谷スカラ座2ほかにてロードショー

クロウ少年の青春は甘酸っぱいトキメキの味

画像

まったくのフィクションではないにしても、自伝は難しい。突き放しすぎてもつまらないし、美化しているという批判も怖いはずだ。しかし、キャメロン・クロウはこの難業に、真っ直ぐに取り組んだ(拍手)。

クロウ監督の青春は、音楽ファンなら誰でも(「ハイ・フィデリティ」の主人公も)憧れるローリング・ストーン誌のライターに、たった15歳でなった(!)経験が肝。しかし監督はこれを、特別な物語としては描かない。コンプレックスだらけの世間知らずな坊やが夢の実体を、知らなかった感情を知っていく。誰もが経験する「ボーイ・ミーツ・ワールド」の過程を、びっくりするほど素直に綴っているのだ。キラキラ輝いていた「あの頃」の、気恥ずかしさもそのまんま。憧れと初恋、ときめきと失望、やさしさに触れたときの胸のふるえ……。これがじわじわじわじわ涙腺を刺激して、もう胸キュン全開!

センチで甘いが、15歳の頃なんて、甘いものでしょ。しかもクロウさん、かなり無邪気ないいヤツとお見受けする。たとえ甘さが苦手な皮肉屋も、主人公に「手厳しく、正直に書け」と言うライター役、フィリップ・シーモア・ホフマンのロック魂には、グッとくるはずだ。

(若林ゆり)

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ABOUT THE MOVIE

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  • ウィリアムは15歳。小さい頃は弁護士を目指す秀才だったが、4年前に家出した姉が残したレコードがきっかけでロックの世界にのめり込んでいた。伝説的ロック・ライター、レスター・バングスに売り込んで取材の仕事を得たウィリアムは、ライブの楽屋を訪ね売り出し中のバンド“スティルウォーター”に取材を試みる。バンドへの熱い思いを語ってメンバーに気に入られ、楽屋へのフリーパスを得た彼は、バンドのグルーピーの中でも一際目立つ少女、ペニー・レインに一目惚れする。
  • 原題:
    Almost Famous
    監督・脚本・製作:
    キャメロン・クロウ
    出演:
    ビリー・クラダップフランシス・マクドーマンドケイト・ハドソン
    製作国:
    2000年アメリカ映画
    上映時間:
    2時間3分
    配給:
    ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • オフィシャルサイト

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