2046 : 新作映画評論

掲載作品数22610

映画のことなら eiga.com エイガ・ドット・コム

ヴェロニカ・マーズ

新作映画評論

2046 2046 10月23日より日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー

「静」の魅力を引き出された木村拓哉の美しさ

出演シーンがカンヌ上映版から大幅に増えた劇場公開版がベールを脱いでも、やはり日本での話題の中心は木村拓哉になってしまう宿命の「2046」。しかし、これは結果的に意外なほどの木村拓哉の映画かも。なにしろ、「花様年華」の後日譚で木村が演じるのは、チャウがしたためる近未来小説「2046」で「失われた愛」を取り戻せる場所を目指す男。つまり、主人公の分身なのだから、ウェイトは大。

もちろん、過去の愛に囚われた中年男の煮え切らなさが全編に漂わせる気怠さに身を委ねることこそが、ウォン・カーウァイ作品の醍醐味ではある。だが、ややもすると物憂くなりすぎかねないムードのなかで、視覚に刺激を与えてくるのが美しき者たち。60年代パートのチャイナドレスの女たちの艶めかしさもさることながら、近未来パートでの物言わぬアンドロイドと木村。とりわけ、連ドラでの熱血キャラとうってかわって、「静」の魅力を引き出された木村の美しさときたら! ファンには悶絶もののはず。そして、俳優たちにそれぞれの母国語を話させたアイディアも効果的。

近未来感を醸しだしつつ、海外にむけて木村の演技力をよりミステリアスにして、木村にとって世界進出作としてはおいしい作品になったのでは?

杉谷伸子

ブックマーク: この記事をYahoo!ブックマークに登録する この記事をはてなブックマークに追加する この記事をlivedoorクリップに登録する この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をnewsingにピックアップする

ABOUT THE MOVIE

  • 2046 画像
  • 2046
  • 「花様年華」「恋する惑星」のウォン・カーウァイ監督が描くSFラブストーリー。1967年の香港で「2046」という近未来小説を書く男の現在と、彼が小説で描く近未来が、次第に交錯していく。小説の登場人物たちは、失われた記憶を取り戻せると言われる2046へ向かう列車に乗り込む。「インファナル・アフェア」のトニー・レオン、「恋する惑星」のフェイ・ウォン、「HERO」のチャン・ツィイーらアジアの人気俳優が結集。
  • 原題:
    2046
    監督・脚本・製作:
    ウォン・カーウァイ
    撮影:
    クリストファー・ドイル、クワン・プンリョン、ライ・イウファイ
    出演:
    トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、フェイ・ウォン、チャン・ツィイー、カリーナ・ラウ、チャン・チェン、ドン・ジェ、マギー・チャン
    2004年香港映画/2時間10分
    配給:
    ブエナビスタ
  • 10月23日より日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2004 Block2pictures. Inc.

2046

  1. 作品ページ
  2. 映画レビュー
  3. 注目特集
  4. 映画評論
  5. 動画・予告編
  6. フォトギャラリー
  7. 映画館検索

- PR -

ユナイテッド・シネマ

ガイド

新作映画評 人気映画評論家による最新作批評のコーナー。近日公開または公開中の最新作の中から編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介。更新は、毎週火曜日。

読み込み中...
© eiga.com inc. All rights reserved.