劇場公開日 2006年9月9日

X-MEN:ファイナル・ディシジョン : インタビュー

2006年9月13日更新

ヒュー・ジャックマン インタビュー

――ブレット・ラトナー監督と、前2作を手掛けたブライアン・シンガー監督の違いは?

「ブレットとブライアンはまったく対称的だよ。2人とも『X-MEN』に対して、そして映画に対して情熱があることに違いはないけれど。ブレットは何にでもエネルギッシュで、現場で元気よく動き回るタイプだね。一方のブライアンはなんというか、静かで穏やかな感じなんだ。僕が思うに、ブライアンが『X-MEN』のシリーズを確立し、世界を作り上げ、作品に信憑性を与えたんだ。ブレットは、そのブライアンが作り上げた流れを変えないで、よりエモーショナルに、よりおかしく、よりセクシーにしたと思う」

――ウルバリンのキャラクターを作るにあたって、クリント・イーストウッドのキャラクターを参考にしたのは有名ですが、やはり自分自身でも似てると思いますか?

「ははは(笑)。ひとついいことを教えよう。以前、ワーナー・ブラザース映画に出演した俳優をお披露目するワーナー・ブラザースの昼食会というのがあって、俳優が一列に並んで登壇するときがあったんだ。そのときに、たまたま僕の後ろがミスター・イーストウッドだったものだから、列が動く直前に『ミスター・イーストウッド、初めまして、僕はヒュー・ジャックマンです。あなたに似ているといわれるんですよ』って話しかけてみたんだ。すると、彼から『後ろがつかえてるよ、小僧(You're holding up the line, Kid)』って言われたんだ(笑)。これが、僕とミスター・イーストウッドの関係のすべてさ(笑)。たしかに、ハリウッドでは『ダーティハリー』のリメイクの話が色々とあるんだけど、こればっかりは彼の承認がないとできないからね」

――イーストウッドのように監督業に進出するつもりはありますか?

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「僕はいろいろ決断を下すのが苦手なんだよ。例えば、(目の前の花瓶と角砂糖を指さして)画面に入れるのは、この花ががいいか、砂糖がいいかを迷ってしまうんだ。映画監督っていうのは、それこそ1日に400の選択を迫られるんだ。そして、そのすべての選択が作品に反映されるんだ。僕には向いていないよ(笑)」

――今後の予定は?

「ウッディ・アレンの『Scoop』がある。ウッディはファンタスティックだね。一緒に仕事するにはとても楽な人だよ。それとクリストファー・ノーラン監督の『The Prestige』だね。撮影だと、バズ・ラーマンの豪州大河ドラマもあるんだ」

――「The Prestige」はどうでした?

「マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、デビッド・ボウイ、クリスチャン・ベール……みんな素晴らしかった。特にデビッド・ボウイ。クリスチャン・ベールの母親がセットに来ていて、デビッド・ボウイを見かけたら、クリスに対して『ああ、あなたもようやく本物の映画に出ることができたのね!』と言っていたんだ(笑)。それに対して、クリスチャンが笑いながら『ママ、僕は去年モーガン・フリーマン、リーアム・ニーソン、ゲイリー・オールドマンとも共演したんだよ』って返していたけど、まったく聞いてなかった(笑)。それほど、ボウイの人気は凄まじかった。僕も大ファンだしね」

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