X-MEN/ファイナル・ディシジョン : 新作映画評論

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X-MEN/ファイナル・ディシジョン X-MEN/ファイナル・ディシジョン 9月9日より日比谷スカラ座ほか全国東宝系にてロードショー

アメコミの荒唐無稽な魅力を重視

画像(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

「撮影開始後すぐ、この世界が独自の物理法則に支配されていることに気づいた」と言ったのは「スパイダーマン2」でDr.オクトパスを演じたアルフレッド・モリーナ。そうなのだ、アメコミ・ファンでなくても真摯に取り組めば瞬時に気づく。スパイダーマンがクモ糸でビルの谷間をスウィングするとき、その動きを支配するのは重力や空気抵抗ではなく、その律動がもたらす視覚的快感なのだ。この法則に立ち返ったのが本作。

監督は一時「スーパーマン・リターンズ」の監督候補だったブレット・ラトナー。本作を監督するはずだった前2作の監督ブライアン・シンガーは本作を降板、「スーパーマン・リターンズ」を空気抵抗重視で監督したが、ラトナーは本作を真逆の方向性で演出。悪の首領マグニートーの金属を操る能力が初稼働してサンフランシスコの金門橋を丸ごと動かすわ、ウルヴァリンをボールのように敵に投げつける荒技ファストボール・スペシャルが初登場するわ、アメコミの荒唐無稽な魅力を思いっきり増量。

「ミュータント能力=他者との違いとは治癒すべき疾患なのか?」という深遠な物語が痛快娯楽アクションになったのは、ラトナー監督の計算と資質の相乗効果に違いない。

平沢薫

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ABOUT THE MOVIE

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  • X-MEN/ファイナル・ディシジョン
  • 特異な能力を持つミュータントの2大勢力、プロフェッサーX率いるX-MENと、人類を敵とみなすマグニートー率いるブラザーフッドの最後の戦いを描くシリーズ第3弾。天才科学者がミュータントから人間に変わることが出来るという新薬“キュア”を開発。ミュータントは「人間になるか、そのまま生きるか」という選択を迫られる……。監督はシリーズ前2作のブライアン・シンガーから「ラッシュアワー」のブレット・ラトナーへバトンタッチ。
  • 原題:
    X-Men: The Last Stand
    監督:
    ブレット・ラトナー
    脚本:
    ザック・ペン、サイモン・キンバーグ
    撮影:
    ダンテ・スピノッティ
    音楽:
    ジョン・パウエル
    出演:
    ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ファムケ・ヤンセン、イアン・マッケラン、パトリック・スチュアート、レベッカ・ローミン、ジェームズ・マースデン、アンナ・パキン、ショーン・アシュモア、アーロン・スタンフォード、エレン・ペイジ、ショーレ・アグダシュルー
    製作国:
    2006年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間44分
    配給:
    20世紀フォックス映画
  • 9月9日より日比谷スカラ座ほか全国東宝系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX

X-MEN/ファイナル・ディシジョン

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