ウインドトーカーズ : ジョン・ウー監督&アダム・ビーチ インタビュー

掲載作品数22807

ミラーズ

注目映画特集

ウインドトーカーズ ウインドトーカーズ

しばらく続いた戦争映画ブームの中、いよいよジョン・ウー監督作が登場。ウー監督得意のスローモーションもたっぷり、鳩ではないが鳥類は飛ぶ。そして、物語はナバホ族の兵士とその警護を命じられたベテラン兵の人間ドラマ。監督とナバホの兵士を演じたアダム・ビーチが、撮影現場の状況を語ってくれた。

ジョン・ウー監督&アダム・ビーチ インタビュー

ジョン・ウー監督の現場では俳優たちがシェル・ショック状態に?!

第2次世界大戦中、日本軍に暗号をことごとく解読されたため、米軍は侵攻できずに手をこまねいていた。そこで42年に開発されたのが、ネイティブ・アメリカンのナバホ族の言語をもとにした暗号である。ナバホ語を応用して作られた「最強の暗号」は、その後、一度も解読されることはなく、のちに米軍に勝利をもたらすカギとなった。ジョン・ウー監督の最新作「ウインドトーカーズ」は、この知られざる事実を下敷きにしている。

ジョン・ウー監督(左)とアダム・ビーチジョン・ウー監督(左)とアダム・ビーチ

アダム「はじめてその話を聞かされたときは、心の底から感激したよ。アメリカ史において、ナバホ族の人たちがそこまで重要な役割を果たしていたとはまるで知らなかったからね」

「ウインドトーカーズ」は、ナバホ族の通信兵ベンと、彼の護衛を担当する海兵隊員ジョーとの関係を軸に展開する。ジョー役には、もはやジョン・ウー映画に欠かせない存在となったニコラス・ケイジがほぼ自動的に決まっていたが、主役のベン役探しは困難を極めた。結局「スモーク・シグナル」のアダム・ビーチに落ち着くまで、ジョン・ウー監督は400人以上を面接したという。

ジョン「アメリカ映画の西部劇に出てくるネイティブ・アメリカンは、きまって無表情で非人間的に描かれているよね。でも、じっさい彼らに接しみると、温かみがあって、とてもユーモラスなんだ。だから、この映画では、彼らの本当の姿をスクリーンに投影させたかったんだよ。とくに主役のベンには、イノセントでピュアな魅力のある役者を捜していた。オーディションでアダムに会った瞬間、彼しかいないとすぐにわかったよ」

画像

これまで小規模の映画にしか出演したことがないアダム・ビーチにとっては、まさに大抜擢である。

アダム「正直、圧倒されたよ。こんなにも影響力のあるメディアで、ナバホ族を代表して出演するんだからね。責任重大だけど、同時に、とてつもないほど名誉なことだよ」

一通りまじめな返答をしたあと、バーチは若者らしい笑顔を見せて続ける。

アダム「まさか、自分の人生にこんなことが起こるなんて夢にも思ってなかったよ。ジョン・ウーの映画で、ニック(ニコラス・ケイジ)と共演させてもらえるなんて。これ以上クールなことなんて、想像もつかないよ!」

興奮もつかの間、「ウインドトーカーズ」の撮影が開始したとたん、バーチはたちまちノイローゼ状態に追い込まれてしまった。

画像

アダム「こんな巨大なスケールの撮影を体験したことがなかったんだ。250発もの爆薬が同時に爆発して、何百人ものエキストラ達がいっせいに突進して。目の前では、人がバタバタと倒れて、叫び声と悲鳴と銃声が響き渡って。目の前にいるニックに必至についていこうとするんだけど、彼のほうはとっくに狂ったモードに入っちゃってるし。そんなカオスのなかにいたら3日で感覚が麻痺して、自分の感情をコントロールできなくなってしまったんだ。ほら、ベトナム戦争の退役軍人とかで、頭がおかしくなってしまった人がいるけれど、ぼくも一時的にああいう状態になっちゃてたんだ」

主演俳優がShell Shock(戦争神経症)に陥るほど、「ウインドトーカーズ」の撮影現場は戦場そのものだった。リアルさを追求するウー監督は、いったん「アクション!」と言ったら、シーンの途中でカメラを止めなかった。俳優はひたすら兵士として戦い、ウー監督はその動きを11台のカメラで追う。まさにドキュメンタリーさながらの撮影方法だったという。

ジョン「この映画では、とにかく反戦のメッセージを送りたかった。だからこそ、リアルな描写を心がけたんだ。戦争に勝者なんていない。この映画を見て、戦争の愚かさ、友情の尊さをわかってくれたら嬉しいよ」

ブックマーク: この記事をYahoo!ブックマークに登録する この記事をはてなブックマークに追加する この記事をlivedoorクリップに登録する この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をnewsingにピックアップする

ABOUT THE MOVIE

  • ウインドトーカーズ 画像 [拡大画像]
  • ウインドトーカーズ
  • 第2次世界大戦のアメリカ海兵隊は、ナバホ族の言語を暗号として使用。ナバホの通信兵ヤージーは、ガダルカナルで負傷したベテラン兵エンダーズとペアを組みサイパンに派遣される。が、エンダーズの任務は暗号が日本軍の手に渡るのを防ぐこと。通信兵ヤージーが日本軍の捕虜となる場合には、彼を抹殺することを命じられていた。 ジョン・ウー監督が戦争実話を元に「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」の脚本コンビで映画化。
  • 原題:
    Windtalkers
    監督:
    ジョン・ウー
    脚本:
    ジョン・ライス、ジョー・バッター
    出演:
    ニコラス・ケイジ、アダム・ビーチ
    製作国:
    2001年アメリカ映画
    上映時間:
    2時間14分
    配給:
    20世紀フォックス
  • 2001年より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2001 TWENTIETH CENTURY FOX & METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.

ウインドトーカーズ

  1. 作品ページ
  2. 映画レビュー
  3. 注目特集
  4. 映画評論
  5. 動画・予告編
  6. フォトギャラリー
  7. DVD・ブルーレイ
  8. けいじばん
  9. 映画館検索

- PR -

ミラーズ

コンテンツ

  • ジョン・ウー監督&アダム・ビーチ インタビュー

過去の注目映画特集

リアルタイム投票受付中

エイガこみゅ

松竹ONLINE

ガイド

必見!注目作特集 メガヒット確実の話題作、編集部がおすすめするカルト作などを、eiga.com的な切り口で解説。今、もっとも観るべき映画を多角的にご紹介します。毎月1日、15日更新。

読み込み中...
© eiga.com inc. All rights reserved.