THE JUON/呪怨 : 新作映画評論

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新作映画評論

THE JUON/呪怨 THE JUON/呪怨 2月11日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー

THE JUON/呪怨

渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開中

これこそ大真面目な“正解”である

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ハリウッドは昔も今も新種の物語に飢えている。だから商業価値があると彼らの目に映る外国映画があれば、喜んでリメイク権を買い取り、ハリウッド映画=商品化する。ただし、「呪怨」のリメイク版についてはちょっと様子が違う。経験豊かと言えない清水崇を監督に抜擢することも例外的だが、個々のショットや語り口も含め映画全体に漂う気配それ自体が驚くほどオリジナル版と“同じ”なのだ。それぞれの事情で日本に暮らすアメリカ人へとメインキャストが変更されているにもかかわらず、だ。これは何を意味するのか? 呪いは国境を越えて感染する……。

僕の考えでは、これこそ大真面目な“正解”である。かつてホラー映画は、多数派の人間が少数派の幽霊や怪物に脅かされる設定と共にあった。ところが、いつの頃からか立場は逆転し、今や僕ら人間こそ少数派で、無数の幽霊や怪物に取り囲まれている。不可解な言葉や慣習、暴力等々から成る異国(日本=イラク?)で暮らすアメリカ人の危機的状況は決して特別なものじゃない。映画は無数の幽霊や怪物の呪いによって生き延び、あるいはより正確には死んでも死にきれずにいる……そうした信念(?)が、「死霊のはらわた」のライミから「呪怨」の清水へと継承された証として、今、呪われた傑作が僕らの前で再生を遂げる。

(北小路隆志)

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  • THE JUON/呪怨
  • 「今まで見た映画の中で最も怖い映画」と絶賛、ハリウッド版を作ることを決めたサム・ライミがオリジナル版と同じ清水崇監督を起用して劇場版「呪怨」を完全リメイク。2週連続全米ナンバーワン獲得、日本人監督作初となる興収1億ドル突破も話題に。東京の大学で福祉を学ぶ留学生カレンは、授業の一環として、米国人ビジネスマンの母親の介護をするため、ある民家を訪れるが……。
  • 原題:
    The Grudge
    監督:
    清水崇
    脚本:
    スティーブン・サスコ
    製作:
    サム・ライミ、ロブ・タパート、一瀬隆重
    出演:
    サラ・ミシェル・ゲラー、ジェイソン・ベア、ビル・プルマン、石橋凌
    製作国:
    2004年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間39分
    配給:
    日本ヘラルド映画、クロックワークス
  • 2月11日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

THE JUON/呪怨

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