めぐりあう時間たち : 新作映画評論

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めぐりあう時間たち めぐりあう時間たち 5月17日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

3つの時代、3人の女性が共有するのは、生の不安

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3つの時代、3つの場所。それぞれ異なる生を生きながら、同じ苦悩を抱える3人の女性たちの物語。3大女優競演、キッドマンのオスカー初受賞と、何かと話題の多い映画だが、今時のメジャー映画には珍しいほど繊細な傷つきやすさに満ちている。

3人の女性が共有するのは、生の不安。自分が自分らしく生きることと、社会的役割とのギャップ。死の影。そして、レズビアニズム。

1920年代、「ダロウェイ夫人」を執筆していたヴァージニア・ウルフは結局、入水自殺を選ぶ。一方、ニューヨークに生きる「現代のダロウェイ夫人」は公然と女性と同棲し、エイズに冒された元恋人のためのパーティを準備中。では50年代、ロサンゼルスでは? 青空の下の住宅で一見、幸福そうに暮らす主婦は「ダロウェイ夫人」を読みながら人生に向き合っている。彼女は、女性が自分らしく生きようとすれば「モンスター」と呼ばれる時代を生きていた……。

3つの物語は時空を超えて1つに織りなされ、原作・脚色・演出のアンサンブルも緻密。監督は「リトル・ダンサー」のスティーブン・ダルドリーだが、炭坑夫の息子が“男だてらに”バレエダンサーを目指す物語の次に、この映画を監督したのは偶然か、必然か。3作目に注目。

田畑裕美

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ABOUT THE MOVIE

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  • めぐりあう時間たち
  • マイケル・カニンガムの同名小説(集英社刊)を「ダメージ」の脚本家であり「パリスbyナイト」「ストラップレス」などの脚本・監督兼任作を持つデビッド・ヘアが脚色。1923年のロンドンで精神的な病を患いながら「ダロウェイ夫人」を書くバージニア・ウルフ。51年のロサンゼルスで「ダロウェイ夫人」を読む家庭の主婦。01年のニューヨークで詩人の友人のためにパーティを開こうとする女性編集者。3つのドラマが交錯していく。
  • 原題:
    The Hours
    監督:
    スティーブン・ダルドリー
    脚本:
    デビッド・ヘア
    製作:
    ロバート・フォックス、スコット・ルーディン
    原作:
    マイケル・カニンガム
    撮影:
    シーマス・マッガーベイ
    音楽:
    フィリップ・グラス
    出演:
    ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ、スティーブン・ディレイン、ミランダ・リチャードソン、ジョージ・ロフタス、ジョン・C・ライリー、トニ・コレット、エド・ハリス、クレア・デーンズ
    製作国:
    2002年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間55分
    配給:
    アスミック・エース、松竹
  • 5月17日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

めぐりあう時間たち

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