TAKESHIS' : 新作映画評論

現在の掲載作品数23274

TAKESHIS'

劇場公開日 2005年11月5日
RATE
NO RATE
TAKESHIS'のレビューを書く
見たい度
NO RATE
見たい度を投票
クリップ数
TAKESHIS'をクリップ
  • TAKESHIS'の作品情報
  • TAKESHIS'の注目特集
  • TAKESHIS'の映画評論
  • TAKESHIS'の予告動画
  • TAKESHIS'のフォトギャラリー
  • TAKESHIS'のDVD
  • TAKESHIS'の映画レビュー
  • TAKESHIS'のグッズ
  • TAKESHIS'の知恵袋
  • TAKESHIS'のつぶやき

TAKESHIS' 11月5日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

この「脱構築」の手法は天才の所業だろう

画像(C)2005「TAKESHIS'」製作委員会

ワーキングタイトルが、数学の「次元分裂図形」、アートの「反復されるパターン」を意味する「フラクタル(Fractal)」。題名が「たけしの複数形(の所有格)」なのはタイプミスではなく、人間が反復されて、たくさんの北野武(ビートたけし)が、岸本加世子、大杉漣らが登場する。人物の同じ造形パターンを借りて、エージェント・スミス同様に、「シミュラクル」の個性を楽しんでいるかのように、まさしく外見だけが同じの分身同士が出会うおかしみにあふれていて、俳優北野武は自在に遊んでいる。

随所に「HANA-BI」「みんな~やってるか!」などの名場面を引用し、やすやすと自分の作品の世界観を解体し、新しい可能性を模索しているのがすごい。この「脱構築」の手法は天才の所業だろう。また、監督北野武の多重人格的な脳内イメージをのぞく楽しみもあり、脚本家チャーリー・カウフマン(「マルコヴィッチの穴」)も真っ青な、奇抜なストーリーテリングにはただただ脱帽するばかりだ。

気になったのがひとつ。拳銃をおもちゃのように扱うシーンを頻繁に登場させたのは少し残念に思った。「3-4×10月」の金属バットのように、もっと日常的な道具で恐怖やスリルからかもし出される笑いを演出できる映画作家だけに、その場面だけは笑いがのど元でつっかえてしまった。

佐藤睦雄

ブックマーク: Yahoo!ブックマークに登録する はてなブックマークに追加する livedoorクリップに登録する Buzzurlにブックマークする newsingにピックアップする

ABOUT THE MOVIE

  • TAKESHIS' 画像1
  • TAKESHIS'
  • 北野武が監督・脚本・編集・主演の4役をこなして、北野武とビートたけしの関係性を描く。テレビや映画で活躍するセレブ、ビートたけし。彼にそっくりな北野武はうれない役者で、オーディションを受けても落ちてばかりで、コンビニの店員をしていた。が、そんな北野がビートたけしと出会ったことから、たけしが演じる映画の世界へと迷い込んでいく。寺島進らたけし映画の常連が出演。05年ベネチア国際映画祭正式出品作。
  • 監督・脚本:
    北野武
    製作:
    森昌行、吉田多喜男
    撮影:
    柳島克巳
    音楽:
    NAGI
    編集:
    北野武
    衣装:
    山本耀司
    出演:
    ビートたけし、京野ことみ岸本加世子大杉漣寺島進渡辺哲美輪明宏
    製作国:
    2005年日本映画
    上映時間:
    1時間47分
    配給:
    松竹、オフィス北野
  • 11月5日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2005「TAKESHIS'」製作委員会

- PR -

ガイド

新作映画評 人気映画評論家による最新作批評のコーナー。近日公開または公開中の最新作の中から編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介。更新は、毎週火曜日。

読み込み中...