劇場公開日 2003年7月12日

ターミネーター3 : インタビュー

2003年7月2日更新

ニック・スタール インタビュー
「ジョン・コナーという役柄を自分独自のものにしたかった」

聞き手:小西未来

ニック・スタール
ニック・スタール 

――「T3」はまさにジョン・コナーの映画ですよね。運命を受け入れることを拒否していた彼が、やがてリーダーの自覚を持つまでの成長を描いた物語で。この難しい役を、よくぞこなしました。

「ありがとう」

――それにしても、「イン・ザ・ベッドルーム」や「シン・レッド・ライン」などに出演されていたあなたが、どうしてこんな大役に抜擢されたのでしょうか?

「プロセス自体は、とくに普通の映画と変わらないんだ。『T3』が作られることになるっていう話を聞いて、参加させてもらえたらいいなあ、って思ってたら、オーディションに呼んでもらえて。で、それが5、6回ぐらい続いたのかな。やらされることは、そのたびに違って。で、その結果、選んでもらえたんだ。幸運にも」

――ジョン・コナー役を引き受けることにためらいはありませんでしたか? ジョナサン・モストウ監督自身、ジェームズ・キャメロン監督のあとを継ぐことに抵抗があったと言っていましたが、あなたもエドワード・ファーロングのイメージが定着している役にチャレンジすることになったわけですよね?

「たしかに、『T2』にはファンがたくさんいて、ジョン・コナーといえば、エドワード・ファーロングのイメージを持ってしまっている。だから、この映画に参加させてもらう以上は、まず、『ターミネーター』シリーズに、忠実にやらなくちゃいけないな、って思ったんだ。ジョン・コナーというキャラクターに一貫性を持たせなくちゃいけない、と」

――なるほど。

「と、同時に、ジョン・コナーという役柄を、自分独自のものにしようと思ったんだ。他人のモノマネをして、いい演技なんてできるはずがないじゃない? だから、自分なりの解釈を入れたつもりだよ」

画像2

――それは十分伝わりました。とくにシュワルツェネッガー演じるターミネーターとのやりとりが魅力的でしたが、実際、共演してみていかがでしたか?

「一緒に演技をしていて、ものすごく楽しいんだ。リハーサルを重ねて、どんどんいろんなことを試していくし、まわりにも気を使う。彼ほどの成功をおさめた人が、あれほど勤勉に仕事をする姿を見て、刺激になったよ。ほんとうに楽しかったな」

――この映画が公開されれば、あなたにたいして注目が集まることになるのは確実ですが、スターになる心の準備は出来ていますか?

「それはなんとも言えないよ。まず、映画の結果がどうなるかわからないから。だいたい、こういうのってだれにも予想できないものだし、自分ではコントロールできないものじゃない? もちろん、ぼくはヒットしてくれることを期待してるよ。それによって、いい機会に巡り会うことができたら、嬉しいよね」

インタビュー3 ~クレア・デーンズ インタビュー
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