劇場公開日 2001年12月15日

「濃密」スパイ・ゲーム Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0濃密

2016年2月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

寝られる

CIAで30年間勤め上げたミュラー(ロバート・レッドフォード)。
退職の日、かつての愛弟子トム(ブラッド・ピット)が中国での非公式作戦に失敗し、24時間以内に現地で処刑されることになったと知る。
副長官も他の工作員も全員トムを見捨てたが、諦めきれないミュラーは彼を救出するため、CIA全体を欺いた究極の機密作戦を単独で企てる。
会議室で副長官たちに囲まれながら、30年間で培った人脈とノウハウを駆使して怪しまれないよう秘密裏に計画を進めていく。

お友達のオススメで鑑賞。

14年前の映画とは思えない!!!!
会議室の設備と、ワープロと、携帯以外は全然余裕で今っぽい。
日本で11年前の映画っていうと差別用語が飛び交って映像も演技も結構な低クオリティっていうイメージだけど。笑

登場人物たちの感情的な繋がりが明確で良かった。
トムは、過去の計画で自分を100%信用してくれなかったミュラーに失望していたけれど、最後に全てをなげうって自分を救ってくれたのがミュラーだと知って涙する。
社会人になって親の愛情に気付く青年的な。笑

ミュラーは、トムが組織の正当性や倫理観について悩み反抗してきたとき、理路整然とたしなめつつ主張は断固として変えない、威厳ある父親像。

副長官はミュラーと同期で、トムを救出したいミュラーの気持ちと組織としての決定事項との板挟みになって、ときどき憔悴と苦悶の表情を浮かべる。

ミュラーの秘書は神。
彼女がいたからこそ今回の救出作戦を敢行できたし、今回のみならず実は今までもいろいろと彼女のおかげがあったということが最後に判明した。
あの揺るぎなさほんとにすごいわ。
仕事上であそこまでしっかり信頼関係を築ける人ってなかなかいないんだろうな。
何かを一筋に極めるってそういうことなんだろうな。
尊敬の眼差し。

あと同僚のハーマンだっけ?
立場としてはミュラーを追い詰めるヒール役になるんだけど、彼もただ自分の仕事を遂行するために奔走してるだけで嫌がらせとかするわけじゃないから、嫌悪感は全然湧かなかった。
後手後手になっちゃってアンタも大変ねって感じ。笑

やっぱこういうただのパッパラパーじゃない映画は登場人物たちの人間関係がどこまで濃密に描かれているかで感情移入の度合いがすごい変わる。
新井浩文好きだけど「赤い季節」とか、バックグラウンドが不明瞭で感情移入できないままだったし。

あと、スパイものの映画って観てるときはハラハラしていいんだけど、観終わって振り返ると実はちゃんと理解できてなかった点が次々浮上して愕然とするパターンが今まで多々あったけど、これは(何点か夫に確認しただけで)無理なく理解できた。笑

最後どうなる?!ってドキドキしたけどいい終わり方だった!
ぐっすり眠れそう。笑

Chisa