セブンソード : 新作映画評論

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セブンソード

劇場公開日 2005年10月1日
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セブンソード 10月1日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー

ツイ・ハークが東洋版「ロード・オブ・ザ・リング」を撮ると

画像(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc.

17世紀の中国、異なる不思議な力を秘めた7つの剣、それを持つ7人の剣士が集って悪を倒す、つまりお話は大昔のサイボーグ009やアストロ球団と同じ。だがこの映画がよくある娯楽アクションと一線を画すのは、その映像が徹頭徹尾あるひとつの美意識で貫かれている点だろう。砂漠を走る騎馬軍団の持つ旗の、その先端で反り返る羽飾りの曲線までもが、ひとつの美意識で貫かれているのだ。

その美意識とは、監督ツイ・ハークが定めた“21世紀の東洋の美”。それは水墨画と中華紋様と香港フィギュアとパンク・リバイバルを並立させるアジアの今の美意識だ。大自然を活かした映像、細部まで意匠に凝った武具等は東洋版「ロード・オブ・ザ・リング」だが、こちらの意匠はより自在。中国奥地でロケした映像の荒れた粒子は水墨画の幽玄を漂わせるが、悪の軍団の兵士達はそのままマクファーレン・トイズがフィギュア化してもおかしくないパンクでゴシックな扮装なのだ。

ここで思い出すのはリドリー・スコット監督の挿話。彼は「キングダム・オブ・ヘブン」のイスラム兵の武器を半月刀にしたかったが当時の造型は異なるので断念したという。ツイ・ハークなら迷わず半月刀にするだろう。

平沢薫

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ABOUT THE MOVIE

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  • セブンソード
  • 「男たちの挽歌」シリーズ、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのツイ・ハークが、レオン・ライ、ドニー・イェンはじめ香港、中国、台湾、韓国からアジアの新旧人気俳優を集めて描くVFX武侠アクション。舞台は17世紀の中国。明王朝から覇権を奪った清王朝は、旧勢力の反乱を防ぐため武術者を次々に死刑に処していく。この冷酷な圧政に怒った武術の達人7人が、7つの剣=セブンソードを手に立ち上がる。
  • 原題:
    Seven Swords
    監督:
    ツイ・ハーク
    脚本:
    ツイ・ハークチェン・チーシンチュン・ティンナム
    原作:
    リャン・ユーシェン
    撮影:
    キョン・クォッマン
    音楽:
    川井憲次
    出演:
    レオン・ライドニー・イェンチャーリー・ヤン
    製作国:
    2005年香港映画
    上映時間:
    2時間33分
    配給:
    ワーナー・ブラザース映画
  • 10月1日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc.

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