海を飛ぶ夢 インタビュー: ハビエル・バルデム インタビュー

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海を飛ぶ夢

劇場公開日 2007年4月16日
2005年4月14日更新

アカデミー賞メイクアップ賞にノミネートされた老けメイクを施し、見事にラモン・サンペドロという人物になりきったハビエル・バルデム。そんな彼の“素顔”とは?(聞き手:佐藤睦雄

ハビエル・バルデム インタビュー

ハビエル・バルデム ハビエル・バルデム

──「夜になるまえに」ではキューバの亡命詩人の役でしたが、こうした実在の人物を演じる上で難しいことはなんでしょう?

「尊敬の念を示さなければならないことだろうね。その人物は本当に存在していたわけで、多くの人にとって意味のある人物だったわけだからね。探偵のように、その人がどんな人だったのか、たくさんの文献を読み、いろんな人に話を聞いて、それをとことん探っていく。ラモンは魅力的な人物だった。僕は病院へ行って、医者たちと2週間過ごした。生前のラモンのビデオを見て、僕はベッドに寝かされ、四肢麻痺の患者のように扱われた」

──“老けメイク”には5時間以上かかったそうですね。

「まず、髪の毛と眉毛を剃り、熱いブラスチックを顔に塗る。次に、ドライヤーで冷たい風を当てるんだ。熱いのと冷たいのとが交互にくるわけだね。それから鼻の一部をつける。あの鼻は僕のじゃないんだ。とてもよくできてるよね。それからメイクを塗り始める。そしてコンタクトレンズを入れる。最後に、髪の毛をつけるんだ。それに5時間かかった。とても熱くて汗をかいていたよ。メイクアップの女性は丁寧にやってくれたけど、やっぱり熱かった」

──1日の撮影時間はどのくらいでしたか?

「(しばし考えて)10~11時間だ。だから、毎日16時間っていうわけさ。睡眠時間が8時間だからね」

30代半ばで、50歳を過ぎたラモンを演じた 30代半ばで、50歳を過ぎたラモンを演じた

──ラモンへ変身していく途中のどのあたりで、彼になりましたか?

「とてもいい質問だ。最後のところでコンタクトレンズを入れて僕の目を鏡で見たときが(手を叩いて)その瞬間だったね。あの目は老人の目だったから。メイクのすべてがそうだけど、特にあの目のメイクは、僕を疲れて年取った人に感じさせた。するとセットに歩いていくのもゆっくりになり、話し方もゆっくりになる」

──ラモンのユーモアが抱腹で、死の暗さを払拭してますね。

「ジョークはすべて、アメナバールの脚本に書いてあったし、ラモンの言葉に基づいていた。僕もユーモアは好きだけど、彼のユーモアはもっと知的で鋭く、彼の性格を表している。ドラマには4人の女性が登場するが、ユーモアをふりまくことで、彼が死ぬということを彼女たちが劇的に扱わないようにさせたんだと思う」

──リーガ・エスパニョーラでどこが一番好きですか?

「アトレティコ・マドリーだよ。実は、サッカーはあまり好きじゃない。ラグビーが大好きなんだ。14年間、プロップのナンバー・スリー(スクラム第1列右)をやっていたからね」

ラモンを助ける弁護士フリア ラモンを助ける弁護士フリア

──フリアが火をつけたタバコを吸うシーンが触覚的で、とてもエロティックで美しいと思いました。この映画は、ラモンのジョークも含め、“唇で語る物語”だと思うんですが、タバコを交換する場面などで、どういう感情を強調しようと思ったんでしょうか?

「その通りなんだ。ラモンは、彼が感じる一番エロティックな感覚は、女性の指先が口に触れる時、と言っている。だから彼女がタバコを彼の口に持っていくのは、彼にとってはメイクラブみたいなものなんで、とても“性的な体験”なんだ。匂いを感じ、温もりや皮膚を感じることは、彼にとって格別な感覚だからね。それだけで彼は恋に落ちることができる。彼はとても敏感なんだ」

──ラモンのように女性の髪の毛を唇で感じたことはありますか?

「ははは、僕は足フェチなんだ(大爆笑)」

──舐めるんですか、それとも見るだけ?

「いや~、それはプライバシーに関わるなぁ。僕にもファンタジーはあるんだ。日本にもたくさんファンがいるんじゃない?」

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