ピンポン : 新作映画評論

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ピンポン

劇場公開日 2002年7月20日
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ピンポン 7月20日よりシネマライズほかにてロードショー

スポ根ものではないスポーツ青春映画が誕生

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本作の偉業は、暑苦しくもクサクもない青春映画を実現したことにある。

それはつまり、原作の魅力を映画化することに成功した、ということでもある。原作は、松本大洋の同名漫画。その魅力は、友情あり、苦悩ありの正しい青春ものを、現代の観客が納得のいく形で表現してくれたことにある。

そのため、あえて使われたのが「スポーツ漫画」という枠組だ。その枠組どおりに、主要登場人物たちは全員、卓球の全国大会で試合をするのだが、彼らが卓球をする理由はみな違う。しかも、その究極の目的は試合に勝つことですらない。それまでのスポーツものの、みんなでひとつの何かに向かう、といった世界の対極を描くのだ。だから、集団競技ではなく、卓球。映画はそのドラマをきちんと描く。キモのセリフは原作のままで出てくる、という念の入れようで。

さらに、原作のあの独特の画(何しろ汗が有機物に見えない)の効果を、映画は超スピードで飛び交う球のCG映像と、日本のエレクトロ系音楽の使用で試みたといえるだろう。

もちろん、原作をまったく知らずに見ても楽しめるはず。原作を知っている観客にも、その映画化法の妙技が楽しめる作品だ。

(編集部)

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ABOUT THE MOVIE

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  • 松本大洋の同名人気コミックを、ジェームズ・キャメロンのデジタルドメインで「タイタニック」のVFXに参加した曽利文彦監督が映画化。脚本は「GO」の宮藤官九郎。小学校のガキ大将ペコは、得意の卓球をいじめられっ子スマイルに教える。が、高校入学初の全国大会で、スマイルは勝ち進むが、ペコは幼なじみのアクマに負けて大ショック。優勝は名門校の主将、ドラゴンに。彼らそれぞれの1年間の後、次の大会がやってくる。
  • 監督:
    曽利文彦
    脚本:
    宮藤官九郎
    撮影:
    佐光朗
    美術:
    金勝浩一
    出演:
    窪塚洋介ARATAサム・リー中村獅童松尾スズキ荒川良々近藤公園平野貴大翁華栄、末満健一、三輪明日美夏木マリ竹中直人
    製作国:
    2002年日本映画
    上映時間:
    1時間54分
    配給:
    アスミック・エース
  • 7月20日よりシネマライズほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

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