オペラ座の怪人 : 新作映画評論

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オペラ座の怪人

劇場公開日 2005年1月29日
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オペラ座の怪人 1月29日より日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー

ジョエル・シュマッカーの「乙女」的な感性が効果を生む

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アンドリュー・ロイド=ウェバーの最高傑作であるミュージカルは、実にまっとうな形で映画化を実現させた。ロイド=ウェバーが製作に入っているので当然ながら、舞台版に至極忠実。舞台版のファンは、きっと違和感や不満をあまり感じないですむだろう。音楽の力だけで、満腹感・陶酔感は約束されているのだから。一方で、映画としては演出に「ムーラン・ルージュ」や「シカゴ」のような斬新さ、新機軸がないのは残念な気もする。

とはいえ、ジョエル・シュマッカーならではの「乙女」的な感性が、面白い効果も生んでいる。とにかくセット・衣装・演出ともに豪華絢爛で、ケレンもたっぷり。また、ファザコンで矛盾に満ちたティーンのヒロイン(ロッサムの美声は必聴!)、やたらセクシーで人間くさい怪人、負け犬っぽさを醸しだすラウルというメインキャラ像とその三角関係が、危うくも官能的なムードを楽しませてくれる! 監督本人が「うっとり」しているのが、画面からもよくわかるのだ。

賛否が分かれるのは、バトラーの怪人だろう。若く、それほど醜くもなく、美声とは言い難い怪人は、魔力と哀れさ不足? それでもカリスマ性にあふれ、パッショネイトな彼の感情表現には心打たれるものがある。

若林ゆり

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ABOUT THE MOVIE

  • オペラ座の怪人 画像1
  • オペラ座の怪人
  • 「キャッツ」「エビータ」などの大ヒットミュージカルを生みだした作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの舞台「オペラ座の怪人」を彼の製作で映画化。監督は「フォーン・ブース」のジョエル・シュマッカー。19世紀のパリ、オペラ座。その地下に住む謎の怪人ファントムは、新人歌手クリスティーヌに惹かれ、姿を隠して歌を指導し彼女に主演させるためベテラン女優を負傷させるが、クリスティーヌは青年貴族ラウルと恋に落ちる。
  • 原題:
    The Phantom of the Opera
    監督:
    ジョエル・シュマッカー
    脚本:
    ジョエル・シュマッカー、アンドリュー・ロイド=ウェバー
    製作:
    アンドリュー・ロイド=ウェバー
    原作:
    ガストン・ルルー
    撮影:
    ジョン・マシソン
    音楽:
    アンドリュー・ロイド=ウェバー
    出演:
    ジェラルド・バトラーエミー・ロッサムパトリック・ウィルソンミランダ・リチャードソンミニー・ドライバーキアラン・ハインズ
    製作国:
    2004年アメリカ映画
    上映時間:
    2時間23分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • 1月29日より日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

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