ファインディング・ニモ : ジョン・ラセター インタビュー:宮崎駿のアニメの魅力

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ファインディング・ニモ

劇場公開日 2003年12月6日
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ファインディング・ニモ

ピクサー映画が世界中でヒットする理由

ジョン・ラセター インタビュー:宮崎駿のアニメの魅力
「僕が研究したポイントはココだ」

――「千と千尋の神隠し」の英語版シナリオを監修したり、「ラビュタ」や「魔女の宅急便」のDVDに解説として参加したりと、アメリカにおける宮崎アニメの普及に多大な貢献をされていますが、最初に観た宮崎駿監督作品はなんだったんですか?

「僕が初めてミヤザキさんに会ったのは、彼が『ルパン三世/カリオストロの城』を完成させたばかりのときだ。当時、僕はディズニーで働く若いアニメーターの1人で、あるとき『カリオストロの城』をプロデューサーや製作会社の人たちが、ディズニー・スタジオの見学ツアーにやってきたんだよ。ミヤザキさんに会ったのも、『カリオストロの城』を観たのも、そのときが最初だった。僕は、ものすごいショックを受けたよ。で、それ以来、彼の作品は必ず観るようになったんだよ」

――映画監督デビュー作からご覧になっていたんですね。

「うん。僕が初めて日本に行ったのは、87年の11月だった。コンピューター・グラフィックスのニコグラフ(NICOGRAPH)というイベントに参加するためで。ピクサーが出来てから2年近くが経ったころで、『ルクソー・ジュニア』と『レッド・ストリーム』という、2つの短編を完成させていたんだ。ニコグラフではゲストとしてスピーチを行ったんだけど、観客の中に、スタジオジブリで働いたことがあるという人がいて、僕をジブリに招待してくれたんだよ。ミヤザキさんは、ちょうど『となりのトトロ』を作っているところで、そのとき初めてしっかりと話す機会に恵まれた。そこから友情が始まったというわけなんだ。ちなみに『トトロ』は、僕の人生のなかで最も好きな映画の1つだよ」

――あなたは監督として、5人のクリエーターに影響を受けたと言っていますよね。ウォルト・ディズニー、フランク・キャプラ、バスター・キートン、チャック・ジョーンズ、そして宮崎駿と。宮崎駿のアニメからどんなことを学んだんでしょうか?

「まず、最初に言っておきたいのは、僕は1人の観客として彼の映画の大ファンだ。彼の映画は、常に楽しい経験を約束してくれるからね。で、1人の映画作家としては、ミヤザキさんの全ての作品を研究してるんだ。独創的でハートのあるストーリーや、魅力的なキャラクター設定とか。登場人物はみんなユーモラスなんだけれど、それは性格的な面白さで、平坦でスラップスティックなギャグになっていない。これって、実は非常に難しいことなんだ。それに、アクション描写だ。アニメであれほどのスピード感とわくわく感を引き起こすのは尋常じゃないよ。彼のアクション・シーンを見ると、いつでも鳥肌が立つんだ。例えば、『トトロ』のネコバスの登場シーン。または、『ラピュタ』で、少年が要塞から少女を救い出すシーン。救出シーンのある映画は無数にあるけれど、映画史上ナンバーワンの演出だと思う。『カリオストロの城』のカーチェイスは、言葉にできないほど見事だし、ルパンが城の屋根から屋根に飛び移るシーンなんて、『ファンタスティック!』の一言。『ナウシカ』の飛行シーンは、息をのむ素晴らしさだ。ミヤザキさんのすごさを語るんだったら、いくらでも続けられるよ(笑)」

――そうみたいですね(笑)

「ミヤザキさんは、僕にとって先生なんだ。彼の作品を教材にして、僕は数えきれないほどのことを学んだんだからね」

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