ミスティック・リバー : 新作映画評論

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映画

ミスティック・リバー

劇場公開日 2004年1月10日
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ミスティック・リバー 1月10日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

監督クリント・イーストウッドの勝負作

画像(C)2003 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
(C)2003 Village Roadshow Films(BVI)Limited.

傑作の証というべきか、「アウトロー」「許されざる者」同様に、傾いた淡い秋の陽光につつまれた、クリント・イーストウッドの勝負作である。キャメラの後ろ側に立った映画作家イーストウッドが、完璧な脚本(byブライアン・ヘルゲランド)を得て、40代の円熟期にある俳優――ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン――の絶妙なアンサンブルを引き出すことに成功している。老獪、手練れ。軽やかで緻密な演出だ。大いなるニヒリスト(皮肉屋)イーストウッドは、デニス・ルヘインの原作小説のだし汁のようなエッセンスをシンプルにつむぎ、3人の人物の因果で、悲しい運命を暴き出す!

イーストウッドが愛してやまない西部劇「牛泥棒」のように、シェイクスピアの悲劇のように、マッチョな被害者の父、ジミー・マーカム(ペン)の暴走する復讐心がさらなる災厄、より大きな暴力を産み落とす。「映画はエモーション(感動)だ」と言ったのはサミュエル・フラーだが、まさしくフィルムのひとコマひとコマに感動が丹念に織り込まれているかのようだ。高鳴る甘美な旋律(byイーストウッド)、時折飛翔するキャメラ(byトム・スターン)にはただただ胸打たれる。今後50年は映画史に止まるだろう真の傑作。

佐藤睦雄

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(C)2003 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
(C)2003 Village Roadshow Films(BVI)Limited.

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